この1年間を音声認識ツールの開発に費やしてきたGoogleは米国時間8月14日、「Google Now」における音声認識ツールを「Google Search」に追加することを発表した。
Google Searchに対し、Google Nowと同じような質問を投げかけることができるようになり、サービスのつながりがさらに強化される。5つの広範囲にわたるカテゴリに関するクエリによって、Searchにおいて「Gmail」「Google Calendar」「Google+」からの多くの情報にアクセスすることができる。カテゴリには、定期航空便情報、Google+からの写真、Google Calendarからのイベント情報、Gmailの発送通知からの購買データ、GmailとGoogle Calendarからのレストラン予約がある。
新たに音声検索が追加されたGoogle Searchは、デスクトップおよびモバイル上の「Chrome」ブラウザや、「Android」および「iOS」上のGoogle Searchアプリなど、ほとんどのGoogleアプリで動作する。Googleは、今後数日間のうちにアップデートを順次提供する予定だ。今週末までにすべてのGoogleユーザーに提供されるはずだと、Googleの広報を担当するRoya Soleimani氏は述べている。
今回の新機能は、1年前にフィールドテストに初めて導入されたGoogleの「Knowledge Graph」とコンテキスト音声認識を活用する。Google Searchの対象となる情報はGoogleアカウント内に限定されるため、別の人のGmailを検索することは、その人のアカウントにアクセスしない限り不可能だ。
新しい音声認識機能は、同じ質問を異なる形式で尋ねても対応できるほどしっかりしているという。「What time is my flight?」(私のフライトは何時か)という質問によって得られる回答は、「When is my flight?」(私のフライトはいつか)や「When does my flight leave?」(私のフライトはいつ出発するか)と同じになるとSoleimani氏は述べた。
このような検索はこれまでGoogle Searchにおいて、フィールドテストに参加するユーザーに対し、文字入力検索としてのみ提供されてきた。しかし、Googleの音声検索がデフォルトでこのような文字入力検索や音声検索を認識できるようになるのは今回が初めてだ。
今回は、フィールドテストからのすべての機能がGoogleの一般ユーザー向けに提供されるわけではない。「Google Drive」統合や、Google Searchにおける一部の電子メールからの情報取得は、フィールドテストに参加するユーザーにしか提供されていない。フィールドテストに参加しているユーザーはそのまま参加し続けることができるとSoleimani氏は述べた。
この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。
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