「Wikiamo」は、シンプルなWikipediaビューアだ。一度表示したページのキャッシュがデフォルトでは1週間、設定すれば永久に保持され、オフライン環境で快適な閲覧ができることが特徴だ。
アプリを起動すると検索フォームが表示され、キーワードを入力するとインクリメンタルサーチで見出しが表示される。見出しをタップするとすぐさまページが表示されるという流れだ。画面遷移は最小限で済むが、本文のサマリーは表示されないため、期待と異なるページを開いてしまい、検索からやり直しになる場合も多い。本文のサマリーを表示できる他のアプリと比べると一長一短だ。検索対象は見出しのみで、全文検索できないのもネックだ。
本アプリの大きなメリットは、いったん表示したページはキャッシュが1週間保持されるため、オフライン環境で快適な閲覧が行えることだ。電波がオフの状態でも、直近1週間に開いたページをキャッシュから呼び出して表示できるので、例えば地下鉄など電波の届かない場所や、あまり電池を消耗したくない状況下でお決まりのページを開いて読むといった用途に使える。iPod Touchユーザにも向くだろう。
さらに設定画面にある「Permanent Cache」をオンにすれば1週間にかぎらず永久に保存されるのも、ほかにない特徴的な機能だ。履歴はもちろんブックマーク機能も用意されているので、以前開いたページをあとから呼び出すのも容易だ。このほか、見ているページをメールで送信する機能や、ランダム呼び出し機能なども備える。
Wikipediaビューアとしてはかなりの老舗だが、オフライン購読機能を除いては全体的にはオーソドックスな作りで、さまざまな特徴をもった昨今のWikipediaビューアに比べると、やや特徴が薄れつつあるのも事実。個人的には取得したキャッシュの定期更新機能や、任意ページのキャッシュを手動削除できる機能など、オフライン機能まわりの強化を望みたいところだ。
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