Mozillaは米国時間8月6日、「Firefox」のデスクトップ版と「Android」版をアップデートした。どちらのバージョンも人気をもう少し高めることを狙った新機能が追加されている。
「Windows」「Mac」「Linux」向けのFirefoxには、「Share」ボタンが追加された。紙飛行機のように見えるこのアイコンによって、Facebookなどの複数のサービスに自分が閲覧しているウェブサイトを共有することができる。最新のSocial APIを活用し、モバイルブラウザ機能の一部をデスクトップに取り入れている。
また同ブラウザには、混在コンテンツをブロックする機能が追加された。つまり、セキュアなコンテンツとそうでないコンテンツの両方を提供するサイト上で、標準のHTTPを介して提供されるページ要素はデフォルトでブロックする。HTTPSを介して提供されるページ要素はそのまま通過させる。
この変更は小さなものではあるが、悪質である可能性のあるコンテンツ(第三者によってページに追加されている場合が多い)の読み込みを遮断することで「中間者」攻撃を低減することが期待される。
Mozillaは、Social APIがソーシャルネットワークのステータス更新から金融情報やTo-Doリストにいたるまでのあらゆるものの共有に使用されるようになることを望んでいる。
Android版Firefoxには、より大規模なアップデートが加えられている。例えば、ロケーションバーは不使用時に自動的に非表示になる。これは些細な変更だが、携帯電話の画面上の貴重なスペースを空けるという効果がある。
ブラウザ内からデフォルトの検索プロバイダーを変更したり、デフォルトのRSSマネージャーにRSSフィードを追加したりすることもできる。また、同ブラウザはほぼ間違いなく、URLをオートコンプリートする初めてのAndroidブラウザである。
Firefoxは、デスクトップ上では安定した人気を維持しているにもかかわらず、モバイル分野でユーザーの関心を引きつけ、市場シェアを獲得することができずに苦戦していた。ウェブ版はユーザー数を着実に増やしているにもかかわらず、成長率が横ばいであることがその様子をはっきりと示している。
同ブラウザは、Android上の市場シェアが1%未満と芳しくなく、Google自体によるAndroid版「Chrome」といった有力な企業による製品や、「Dolphin Browser」などのそれよりも知名度の低い製品によって、ますます激化する競争に直面している。
この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。
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