Dellの株式非公開化をもくろんでいるMichael Dell氏はThe Wall Street Journal(WSJ)に対し、たとえ自分の取り組みが株主の承認を得られなかったとしても、Dellに留まるつもりだと述べた。しかし、Dellの株式非公開化の取り組みに反対している物言う投資家のCarl Icahn氏が提案した資産売却やレバレッジドリキャピタリゼーション(負債による資本再構成)については、Dell氏はそれらを支持するつもりはないと述べた。
Dell氏はWSJとの電子メールインタビューの中で、「一部の株主たちが提案している類のリキャピタリゼーションや資産売却を私は支持するつもりはない。当社が現在置かれている状況を考えると、委任状争奪戦など、われわれが株式公開企業として今後直面するさまざまな難題は重大なものになると私は考える。しかし、私は戦う覚悟ができている。Dellにとって自分が正しいと信じることの実行に尽力していくつもりだ」と述べた。
Dell氏と同氏のパートナーである投資会社Silver Lakeは先週、Dellの株式を非公開化するために支払う金額を1株当たり13.75ドル(従来の1株当たり13.65ドルより1株当たり10セント高い)に増額すると提案した。しかし、Michael Dell氏は株式非公開化の提案が単純な多数決によって採決されることを求めており、未投票の株式を買収への反対票と見なす条項を取締役会が認めたのは「不公平」だと主張している。
株式非公開化をもくろむMichael Dell氏に反対しているのは、Dell株式の8.7%を所有するIcahn氏だ。
株主は7月、Michael Dell氏の提案に関して投票を行う予定だったが、その投票は延期された。それを受けて、Michael Dell氏と同氏の支持者たちは承認を得るために必要な票数を確保したという確信が持てなかったのではないか、との臆測が広まった。
この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。
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