Facebookは、ソーシャルネットワークサービス(SNS)の代表的なものとして、間違いなく筆頭に挙げられるだろう。最近では個人のみならず企業によっても、Facebookは活発に利用されるようになった。利用者が増えるに連れて、そのリスクについても話題になることが多くなったが、適切な設定を行い、問題が起きた場合の対処方法をある程度想定しておけば、Facebookを有効活用できる上、いらぬトラブルを回避できるはずだ。
ただし想定されるリスクが、個人の想像の範囲を超えていることもある。そのため本書に掲載されているような、ケーススタディは非常に役に立つ。個人で利用している際には、特にプライバシーについて注意する必要があるだろう。自身の投稿は公開範囲を限定していても、友人の投稿範囲が公開設定ならば、その投稿に付けた自分のコメントも広く公開されてしまうことを知った著者自身の体験談を読んだだけで、「そういう仕様なのか」と驚く人もいるかもしれない。基本的には、常に「他人にも見られる可能性がある」ことを意識する必要があるのだ。
企業ならば、商品や会社のPRに利用する場合のリスクを十分に検討する必要がある。問題が起きた場合の対処法は、あらかじめいくつも用意しておいて、しすぎるということはないだろう。本書は、そうした企業内での勉強にも利用できる作りになっているとのことなので、本書を利用し、十分にFacebookの特性を理解した上で、利用するのが賢いやり方と言える。
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