NVIDIAは米国時間7月24日、次世代のグラフィックスプロセッサをビジュアルコンピューティングカンファレンス「SIGGRAPH 2013」で発表した。
この新しいグラフィックスプロセッサ(開発コード名:「Logan」)は、NVIDIAの「Kepler」アーキテクチャに基づいた技術で、ワークステーション並みのグラフィックスをモバイルコンピューティングにもたらすという。
「(Keplerは)パフォーマンスを劇的に向上させ、並外れた電力効率を提供する」とNVIDIAは声明の中で述べている。
具体的には、グラフィックスプロセッシングユニット(GPU)の消費電力を、「Retina」ディスプレイを搭載した「iPad」などの現行タブレットとの比較で3分の1に減らしながら、同レベルのパフォーマンスを提供すると、NVIDIAでは説明している。
Loganは、カリフォルニア州アナハイムで21日から開催中のSIGGRAPH 2013で披露されている。
この技術の能力を示すため、NVIDIAは、「驚くほどリアルな、リアルタイム生成による人間の頭部のデジタルモデル」と同社が説明する「Ira」のデモ画像を公開している。
同じデモは、3月にNVIDIAが開催した「GPU Technology Conference」でも実施されたが、その際には同社の最も高性能なシングルGPUゲーミングプロセッサ「GeForce GTX TITAN」を搭載したデスクトップPCが使われた。一方、今回のデモはLogan内のKepler GPU上で実行されている。
NVIDIAは、計算イメージング、コンピュータビジョン、拡張現実、音声認識など、グラフィックス以外のモバイル用途でもこの技術を利用する予定だという。
Logan技術を搭載した製品は、2014年の上半期に登場するとみられている。
この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。
CNET Japanの記事を毎朝メールでまとめ読み(無料)
ものづくりの革新と社会課題の解決
ニコンが描く「人と機械が共創する社会」
ZDNET×マイクロソフトが贈る特別企画
今、必要な戦略的セキュリティとガバナンス