インターネット最大のビデオストリーミングサイトであるNetflixは、2013年度第2四半期決算において利益が急増した。これは、独自コンテンツを配信する戦略で加入者を獲得し続けたことが功を奏したもので、独自コンテンツの1つは米国時間7月18日、エミー賞にノミネートされた。
しかし、Netflixの株価は時間外取引で一時約6.3%下げて245.35ドルになった。前年同期と比べて約5倍もの純利益をもたらしたのは、予想を大きく上回るほどの加入者増というより、コストの抑制によるところが大きかったからだ。
Netflix株は2013年に市場で人気の銘柄となり、他のどのS&P 500企業よりも値上がりしていたため、その反動が来るのは時間の問題だった。
「世界は放送時間の決まったテレビからインターネットテレビに移行しつつあり、Netflixはその変革をリードしている」と、同社の最高経営責任者(CEO)であるReed Hastings氏は、最高財務責任者(CFO)のDavid Wells氏と連名で出した株主あての書簡で述べている。
この書簡には、テレビドラマ「Arrested Development」の放送が「小規模だが注目すべき加入者増」をもたらしたと書かれている。Hastings氏はまた、独自コンテンツ戦略をドラマシリーズだけでなく、幅広い層に訴求できるドキュメンタリー番組やお笑い特番にまで広げるつもりだと明らかにしている。
Netflixは第2四半期に米国で新たに63万人のストリーミング加入者を獲得し、加入者総数は2981万人に達した。
全体的に見ると、Netflixは利益が2950万ドル(1株当たり49セント)で、前年同期の620万ドル(1株当たり11セント)から増加した。売り上げは前年同期比20%増の10億7000万ドルだった。
1株当たり49セントという利益は、ウォール街のアナリストらの予測を全体的に上回っていたものの、売り上げはほぼ予想どおりだった。
この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。
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