クエリーアイは7月19日、デジタルコンテンツのマーケティング分析システム「QuerySeeker Analyze」に電子書籍などの出版コンテンツ市場のデータを追加したと発表した。
QuerySeeker Analyzeはこれまで、アプリの企画や事業戦略、販売促進のためのマーケティング・データ及び分析ツールとして提供してきた。今回、このシステムにインターネット書籍販売市場のデータ収集を追加し、電子書籍販売に関するマーケティング分析を可能にした。出版社や著作者がインターネット上での販売促進に役立つ指標データをほぼリアルタイムで提供する。
対応する書籍市場はAmazonの一般書籍、Amazon Kindle、AppleのiBook Store、GoogleのGoogle Play書籍の4市場だ。これらの書籍の各市場ランキング、Twitterクチコミ、ブログ、ニュースサイトの情報を収集しデータベース化していく。過去から最短1時間前までの市場状況を分析できるとしている。書籍のランキングは各マーケットが公開しているランキングの最下位(Amazonの場合は100位)に登場するすべての書籍を追跡する。
1日あたりのデータ収集量はアプリ市場、書籍市場など併せて、ランキング関連で約100万ページ、Twitter約2300万ツイート、ウェブサイト約4700万ページを解析。約200万件のコンテンツの売行き変動とクチコミや記事などの露出状況の結びつき情報をデータベース化したという。
Twitterから直接コンテンツ購入ページへ流入する経路だけでなく、書評サイトやニュースサイトなどを経由した経路の情報拡散も捉えられる。外部要因経路とランキング変動の時系列追跡によって、どのコンテンツがいつ、どれくらいの量が何の要因で売上が上下したかを推測、分析しやすくする。
導入費用は取得する市場によって異なる。Amazonの一般書籍の場合、初期費用として40万円、月額費用は40万円。その他のAmazon Kindle、AppleのiBook Store、GoogleのGoogle Play書籍は、初期費用として14万8000円、月額費用は14万8000円。最低契約期間は6カ月。
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