App StoreのランキングとTwitterでの言及数にはどのような関係性があるのか――iPhoneやAndroidのアプリとソーシャルメディアの市場動向を分析するツール「QuerySeeker Analyze」を提供するクエリーアイが、名古屋大学 大学院情報科学研究科 安田孝美教授と共同でその調査結果をとりまとめた。
両者はApp Storeで配信されているアプリのダウンロードランキングの変動とTwitterでのつぶやき数(当該アプリに関わるURLが言及された回数)の相関関係を調査。対象としたのは日本のApp Storeにおいて、iPhoneアプリ有料総合ランキング300位以上に登場した全1235タイトルのアプリ。調査期間は1月1日~3月19日。
今回、おおよそ6時間以内に60位以上ランキングが上昇したものをアプリの“急上昇”と定義。ランキング急上昇アプリとつぶやき数の関係を見ると、ランキングの急上昇とつぶやき数の増加が連動したケースが50%となった。ランキングのみが急上昇しているケースが38%、ランキングは急上昇しなかったものの、Twitterのつぶやき数のみが増加したケースが7%となった。
クエリーアイ代表取締役の水野政司氏によると、iPhoneアプリはApp Storeでの公開後、ウェブメディアで紹介された内容がTwitterに引用される形で広がり、ダウンロード数の急上昇につながるケースが多いという。今回明らかになった50%という数字について、「(Twitterでの盛り上がりとダウンロード数が)関係していると思っていたが、正直ここまでとは思わなかった」(水野氏)としている。
QuerySeeker AnalyzeはApp Storeにおける時間別、日別のランキング情報や価格の変動情報、Twitterのつぶやき中にあるアプリの口コミやURL情報などを解析できる。Androidアプリ向けにもサービスを提供している。9月15日にはサービスをアップデート。外部サービスと連携するためのAPI公開などを実施している。
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