「シナジーだけで6億円の価値」--スタートトゥデイとブラケット両代表が語る連携の意義 - (page 2)

岩本有平 (編集部)2013年07月17日 07時30分
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光本氏:ビジネスのゴールは究極的にはM&Aか上場か、あとは単体で売上を伸ばしていくかくらいしかありません。今回の話でも、もちろんほかのオプションがなかった訳ではありません。ただ、お話させていただければ頂くほどに、シナジー、連携の価値がでてきました。そうする中で中途半端に連携させて頂くより、がっつりやる方がうまくいくと思いました。

 あとは自分たちも本当に思い入れがあってサービスを作っています。そのサービスをいかに大きくしていくか。究極的には「すべての人にオンラインストアを持ってもらう」というのが最終的な目標です。それに到達するのに一番力になってもらえるのがスタートトゥデイだと思っています。

――最良のパートナーとのことですが、一方ではSTORES.jpに「ファッション系」の色がついてしまう可能性はありませんか。

前澤氏:色はつかないですよ。STORES.jpはSTORES.jpのままやってもらえればいいと思っています。“ファッション特化”のECとして期待しているといったことはありません。私たちが出資する理由の1つに「ファッション以外のEC」への期待があります。

 たとえば、「STORES.jpで(ファッション以外に)この領域がアツいぞ」となれば、本体としてもそこに何らかの形で参入できるというきっかけになると思います。それが結果(スタートトゥデイ全体の)新しい可能性になるかもしれません。

光本氏:(STORES.jpは)変わりません。「色がつく」という意味でも、個人的にはこれまでどおり事業をしやすいとも考えています。

 いろいろと大きな企業グループがあると思いますが、そこに入ってしまうと、比較的色がついてしまって「こことは付き合いにくい」「こことは連携しにくい」ということが実は結構あると思っていました。ではスタートトゥデイとご一緒させて頂くことで何か制限があるかというと、特にないのではないかと考えています。

――STORES.jpでは、エキサイトをはじめとして、複数のパートナーと連携しています。その関係はどうなりますか。

光本氏:今、協力関係にある企業とのやりとりにも制限はないと思います。むしろ私たちが力を持ってスケールするほど、先方に興味を持って頂いている価値、メリットをより感じて頂けるのではないでしょうか。

――ブラケットの子会社化に対してのコストは、スタートトゥデイの7月16日の終値ベース株価で、およそ6億5520万円となります。失礼な言い方になりますが、正直「安い買い物」でしたか。

前澤氏:いやー、安く買わせていただきましたね(笑)

 「安い」というのは、全然問題なく回収できる見込み、計画があるという意味で言っています。私たちはファンドでも投資会社でもありません。「事業で回収できるかどうか」が判断材料になります。キャピタルゲインを取るのでなく、シナジーだけでも6億円を出す価値のある事業だし、ブラケットはそんな会社だと思っています。

光本氏:もっと交渉しておけばよかったですね(笑)

――ブラケットは全社員で10数名だと聞いています。今後の開発やマーケティングについて教えて下さい。また、光本さんはブラケットの代表を続けられるのでしょうか。

光本氏:もちろん私が代表を続けていきます。ブラケットとしてはまず開発メンバーを増やしていきます。マーケティングもどんどんやっていきたいのですが、圧倒的に効果のある手法についてはまだまだ模索しているところです。

 これまでもオンラインのレンタルカートサービスを提供している企業はありました。彼らが「日本一」と言っても大体4万アカウント程度です。リスティングでワードを買って5年10年続けてその数字なので、同じことをやっても何十万、何百万というストアの数は稼げないと考えています。

――そこでZOZOTOWNの500万人のユーザーとSTORES.jpをつなぐ仕掛けを入れていく可能性はありますか。

前澤氏:凄く「アリ」だと思います。

光本氏:それができれば最高です。ZOZOTOWNのように、感度の高いユーザーからSTORES.jpを使って頂いて、そこから一般の人たちに口コミなどで広がっていけばいいと考えています。

――改めて目標について教えて下さい。

前澤氏:すべてのファッションブランドにまずはオンラインストアを作ってもらいたいと考えています。それを後押しできるような状況にあるので、バックアップしていきたいと思っています。目標のストア数が何万件か聞かれると困りますが、とりあえずは「すべてのブランド」が対象です。

光本氏:ゴールは「すべての人にオンラインストアを」です。アパレル以外の需要もあるのでそこも狙っていきます。ただ、ZOZOTOWNはアパレルで認知もパワーも持っていますので、アパレルの市場は開拓していきたいと考えています。すべてのユーザーに、すべてのブランドにオンラインストアを、ということも大事ですが、「すべてのアパレル小売店舗を全部EC化する」くらいの気持ちでやっていきたいと考えています。

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