ヤフーは、7月21日に投票を控えた第23回参議院選挙をビッグデータの分析により予測したレポートの第ニ弾を7月12日に公開した。6月16日~7月3日までの「Yahoo! 検索」(ただし6月23日~6月28日は都議選結果による影響を考慮して除外)を分析した結果、前回の発表同様、与党で過半数を超える議席を獲得するという予測は変わらなかった。
ヤフーでは前回同様、「相関モデル」と「投影モデル」の2つの方法で選挙結果を予測した。相関モデルは、前回の衆議院選挙レポートの結果を元にして分析し、各政党の得票への繋がりやすさを補正した上で、特定期間における検索量から得票数を推定した。もう一方の投影モデルは、過去の選挙事例を元に公示日前後における検索量の変化を増加率としてスコア化し、今回の公示前の検索数を用いて得票数を推定した。
比例区の第二弾の予測結果を、第一弾の予測結果と比較したところ、「相関モデル」「投影モデル」ともに公明党が第一弾の予測から獲得議席が減り、自民党、民主党、維新の会の獲得議席は変わらないという結果だった。
選挙区の予測結果では、「相関モデル」において、前回の予測で民主党が得票数1位だった福島県は、今回の予測では自民党が1位となった。一方、徳島県は、自民党に変わって民主党が得票数1位になった。京都府は、得票数2位が維新の会から自民党に変わるなどした結果、自民党は第一弾の予測より1議席増の46議席、維新の会が1議席減の7議席という結果になった。
次に「投影モデル」では、自民党の東京での獲得議席予測が2議席から1議席に、大阪での得票数1位が公明党から維新の会に変わるなどした結果、自民党が第一弾の予測から1議席減の48議席、民主党が1議席増の12議席となった。
これらの結果より、今回の第二弾予測の「比例区」と「選挙区」の合計獲得議席において自民党は「相関モデル」で60議席、「投影モデル」では66議席という予測結果になった。また公明党はどちらも10議席と第一弾予測に比べて議席を減らした。民主党は「投影モデル」で1議席増の20議席になるなど、各党で1~2議席の変化が現れたという。
参議院議員の政党別議員数予測では、最新の予測結果でも自公連立(現与党)の過半数越えは変わらず、構成比率も「投影モデル」で自公連立が1%減と、前回とほぼ同じ結果となった。
ヤフーは7月15日週、公示期間のデータを用いた最終的な予測を発表予定だという。
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