猫はありのままを撮影しても、十分にかわいい写真になりそうだが、撮ってみると、目で見た印象ほどはかわいく写っていないことが多い。やはり「かわいい」写真を撮れるようになるには、カメラや写真に関する基本的な知識と、それなりのテクニックが必要なのだ。本書は猫をかわいく撮ることに的を絞った写真の指南書である同時に、人気の猫ブログや雑貨の紹介もあるなど、猫の写真に関する情報が数多く掲載されており、動物写真に興味のある人にも、猫好きにもたまらない1冊だ。
カメラの扱い方やカメラのお手入れ方法など、基礎的なことから始まり、絞りやシャッタースピードの違い、ピントや構図の話など、猫以外の撮影にも共通する基本的なことが、猫を使って分かりやすく説明されているのがポイントだ。カメラや写真の知識がなかったとしても、見ているだけで癒されるような猫写真を撮るために、うちの(あるいは外の)猫をかわいく撮るために、がんばろうという気になる。
本書自体にも猫の写真は満載だが、猫の写真をたくさん載せているブロガーやクリエーターのサイトもたくさん紹介されているので、そうした人気ブログの写真を見て勉強するのも楽しい。これからカメラを買おうという人には、巻末のカメラカタログと、掲載されている写真のカメラとレンズのデータが参考になるだろう。猫のみならず、小動物の写真を撮りたい人にもお勧めできる。
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