和田氏:契約者の方からも、オリジナル番組が好評を集める傾向にあります。初年度では、ベスト50のなかの31本がオリジナルコンテンツでした。うち、22番組は生放送。やはりオリジナル、そして生放送番組は高い支持を得られると改めて実感しました。
和田氏:結果的にはそう言えると思います。特に、開局記念ドラマとして用意した「シニカレ 死んでいるけど、カレなんです」のほか、フジテレビの人気ドラマで映画もヒットした「踊る大捜査線」のスピンオフ企画、同じく人気アニメ「ワンピース」の劇場版のスピンオフ作品など、固定ファン層が狙えるメジャータイトルのオリジナル版を用意できたことが功を奏しました。
和田氏:そういった面があるのは否定できません。「シニカレ」はKis-my-Ft2の藤ヶ谷大輔さんが主演されていますが、ジャニーズファンの方々の加入が見込めた半面、ドラマ終了後には解約されてしまうという事実も少なからずありました。
「踊る大捜査線」「ワンピース」といったタイトルも同様です。といってもすべての方が解約されるわけではなく、NOTTVの視聴習慣に魅力を感じていただいた方、あるいは他にも楽しめる番組を見つけていただいた方などは、そのまま契約を継続していただいています。和田氏:実際にはそうでもありません(笑)。制作費はすべてNOTTV負担ではありますが、一部映像を提供していただいたり、また権利関係などもお安くしていただいたりといろいろ協力してもらった面もあります。プロモーションとして相乗効果を図ることを期待してもらえたことを考えると、まずメディアとして一定の評価をいただけたものと考えています。
和田氏:AKB48の選抜メンバー以外が出演する「AKB48のあんた、誰?」(平日17時~)、EXILEが出演する「EXFILE(エックスファイル)」(日曜22時~)などですね。これらのレギュラー番組は、ユーザーの定着という意味で一役買ってくれています。
石川氏:正確な数値ではありませんが、多いのは20歳~40歳代。その三世代がおよそ25%ずつを占め、それ以外の年代の方で残る25%、といった構成です。
和田氏:基本的には総合編成であり、すべての年代の方に楽しんでもらえるよう心がけています。とはいえ、実際に個別のコンテンツを見ると、ご指摘のとおり10歳~20歳代、中でも男性視聴者は意識しています。ネットなどを通じた伝搬力にも期待しており、そうしたリテラシーの高い世代を意識していると言えるかもしれません。
和田氏:コンテンツに関するつぶやきや掲示板で交わされる会話については、貴重なご意見として注視しています。「シニカレ」放送中はかなり反応がありましたし、月~金の帯番組として放送している「エンダン」(23時15分~)のゲストによってはネットで盛り上がることがあります。
和田氏:正直、悪く書かれていてもいいんです。反応があること自体が大切で、それを参考にして次のコンテンツ制作に活かせる面もありますから。
CNET Japanの記事を毎朝メールでまとめ読み(無料)