米Yahooが新興企業Xobniを買収した。Xobniは自社製品を「スマートアドレスブック」だと表現している。
Xobni(「inbox」の綴りを逆にしたもの)は「Microsoft Outlook」や「Gmail」などの製品向けに、基本的にユーザーが(電子メールやテキストメッセージ、電話を通じて)連絡を取った可能性のあるすべての人間をアグリゲートし、そのデータを統合および整理して、より包括的な連絡先ファイルの提供を試みるプラットフォームを開発した。それらのファイルには、FacebookやTwitterに投稿された近況アップデートも追加された。
Xobniはまた、チームやエンタープライズ向けのサブスクリプションオプションも提供した。これは、IT部門によるサポートをほぼ、あるいは全く要さずに電子メールや連絡先、フォルダを自動的に管理できるというもの。
Xobniチームは米国時間7月3日のブログ投稿でYahooによる買収を明らかにし、YahooがXobniのビジョンを理解しており「受信トレイやスマートフォン」以外の恩恵も得られるとしている。
サンフランシスコに拠点を置くXobniは、Yahooの本社があるシリコンバレーのサニーベールに事業拠点を移す予定だ。
一部の現行ユーザー(既存のビジネスサブスクライバーを含む)はすぐには(あるいは今から1年後も)買収の影響を受けないが、いくつかの変更は即座に実施される。
Xobniは、既存の顧客と将来的に利用を検討しているユーザー向けに包括的なFAQページを掲載し、どの製品と機能が3日以降も利用可能なのかを説明している。
最も顕著な違いは、Xobniが今後、有料製品の新規購入を受け付けないことだ。さらに、「Smartr Contacts for Android」と「Xobni for BlackBerry」のダウンロード提供も終了した。このことは、それらのサービスがYahooの開発している別のサービスに吸収される可能性が高いことを示している。
買収の金銭面での条件は明らかにされていないが、AllThingsDの報道によると、YahooはXobniの買収に約3000万~4000万ドルを投じる予定だという。
この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。
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