IT部門でもっとも危険な変化の1つは、部下が突然仕事を最後までやらなくなることだ。終わっていない仕事は積み上がっていくだけでなく、だんだん他の仕事を生み、他の部下のストレスにもなる。これが起こったら、職場の中での反乱は始まっているが、これはいずれ職場の外にも影響を及ぼす。顧客は文句を言い始め、その文句は世間に広がっていくだろう。もし最後まで終わっていない仕事を多く目にするようなら(特にこれが大きな変化であるようなら)、いろいろなレベルで不和が起こっていると考えるべきだ。
やりかけの仕事の話とも関係があるが、明確な理由がないのに、競争力が急に低下した場合、何か問題が起こっている。これは、部下が単に業績を気にしなくなるところまで追い込まれているか、別のことに気を取られているかだ。どちらにしても、この問題は事業を継続できるかどうかに直接関わってくるため、非常に危険な状況だ。
部下があなたと言い争いをすることが多くなっていないだろうか?今まで決して異論をはさまなかった部下が、議論をするようになっていないか?こういった論争は、社内の何らかの問題に原因がある。具体的には、従業員の不満だ。もし、何人かの従業員が、あらゆる論点で意見するようになっていれば、これは何か大きな問題がわき上がってくる確かな兆候だ。この問題のもっとも難しい点は、そういった議論に勝てるチャンスがほとんどないことだ。問題の根源を探して、怒っている部下をなだめる方法を模索するのが一番いいだろう。
部下が普段よりソーシャルネットワークに多くの時間をかけているように見えないだろうか?もっとはっきり言えば、彼らはあなたが所属していないソーシャルネットワークのアカウントで時間を使っていないか、ということだ。彼らのソーシャルフィードを見ることができないのなら、彼らは職場環境について酷評しているのかもしれない。これは微妙な問題で、部下のプライバシーを侵害すべきではないし、神経質だと思われるのもよくない(反乱につながるだけかもしれない)。もちろん、職場でのソーシャルネットワーク利用をブロックすることもできるが、家に帰ってからやる分には止めようがない。この問題の嫌な点は、従業員たちの不満の言葉が広まってしまうことだ(しかもそのスピードは速い)。この種の反発は、重大な悪影響を及ぼす場合がある。
CNET Japanの記事を毎朝メールでまとめ読み(無料)
ものづくりの革新と社会課題の解決
ニコンが描く「人と機械が共創する社会」
ZDNET×マイクロソフトが贈る特別企画
今、必要な戦略的セキュリティとガバナンス