低価格ECサイト「SEIYU ドットコム」誕生--DeNAと共同展開

藤井涼 (編集部)2013年06月27日 19時24分
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 西友は6月27日、4月から一部のユーザー向けに提供していたオンラインショッピングサイト「SEIYU ドットコム」をグランドオープンした。従来の実店舗から近隣エリアへの商品配送に加えて、配送センターからの配送にも対応したことで、全国から商品を購入できるようになった。なお、同サイトはディー・エヌ・エー(DeNA)がサービス設計やシステム開発を担当している。

  • 左から西友の久野氏、佐々木健介さんと北斗晶夫妻、DeNAの林氏

 西友では、2000年から主に生鮮食品を販売する「SEIYUネットスーパー」を提供していたが、2012年にDeNAと提携し、ユーザーインターフェースを刷新。その後、4月にサービス名を「SEIYU ドットコム」へと変更し、プレオープンという形でサービスを提供していた。

低価格、品ぞろえ、買い物体験で差別化

 SEIYU ドットコムは、全国17都道府県にある109の実店舗から近隣エリアへ生鮮食品などを配送する「ネットスーパー便」と、配送センターから常温の日用品などを全国へ配送する「配送センター便」によって構成される。西友によれば、ネットスーパーとECを融合させた業界初のショッピングサイトになるという。

 サイトは商品一覧画面から移動することなしに、商品をカートに入れられるユーザーインターフェースを採用しており、複数の商品を短時間に購入できる。また商品単位ではなく、売り場単位でおすすめ商品を表示するため、実店舗に近い感覚で買い物ができる。さらに、カートの状態を保持したまま買い物を中断できる機能も搭載しており、帰宅中にスマートフォンでカートに入れた商品を、自宅のPCで購入することも可能だ。

  • 「SEIYU ドットコム」のPCページ

  • スマートフォンページ

  • ゲストの佐々木健介&北斗晶夫妻がダンベルを使って買い物に関する○×クイズを行った

 2008年に米ウォールマートの子会社となった西友は、EDLP(Every Day Low Price)戦略を軸にした低価格路線を推進しており、SEIYU ドットコムでも店舗と同様に低価格な商品を購入できるという。配送料は315円で、5000円以上買い物すると無料になる。

 同日の記者発表会で登壇した西友 ドットコム事業本部 執行役員 シニア・バイスプレジデントの久野克宣氏は、共働き世帯の増加などにともない、毎日の買い物に時間をかけられない主婦が増えていると説明。また、限られた時間の中で日常的な商品を安く買いたいというニーズがあると話し、SEIYU ドットコムであればこれらの声に応えられると自信を見せる。

 サービス開始時は2万4000品目をそろえており、これまで西友の店舗では取り扱っていなかった米ウォールマートからの直輸入商品を集めた「アメリカンコーナー」や、西友のプライベートブランド「みなさまのお墨付き」、西友店舗での人気商品などを購入できる。今後は大衆薬なども販売し、2013年末までに3万5000品目に拡大。また今後3年間で10万品目まで拡大する予定だ。

  • ネットスーパーとEコマースを融合

  • 販売商品の配送地域

  • 競合他社とのパスケットプライス(1カゴあたりの金額)の比較

DeNAが開発を担当--IDも共通化

 SEIYU ドットコムのユーザーインターフェースやシステムを開発したのが、ショッピングサイト「DeNA ショッピングサイト」などを運営するDeNAだ。同社の執行役員 EC事業部 本部長である林光洋氏は「いかに習慣的な購入にウェブサービスとして入り込んでいくかを十分に留意した」とコメント。ネットスーパーとECを1つのプラットフォーム上で顧客にストレスなく提供する点にもこだわったと説明した。

 また、SEIYU ドットコムのグランドオープンにあわせて、DeNAショッピングの会員ID「DeNA ID」とSEIYU ドットコムの会員IDを共通化。DeNAショッピングのユーザーはDeNA IDを使ってSEIYU ドットコムで買い物ができるほか、得られたDeNA IDのポイントを、DeNAショッピングやSEIYU ドットコムで使えるようになるという。DeNAは、秋に「DeNAトラベル」に名称を変更する予定の旅行予約サイト「スカイゲート」にもDeNA IDを導入する予定だ。

  • SEIYU ドットコムにおけるDeNAの役割

  • サービス設計上のポイント

  • DeNAのEC事業展開

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