Hewlett-Packard(HP)は6月25日、華人文化産業投資基金(China Media Capital、CMC)とハリウッドのDreamWorks Animation(ドリームワークス)の合弁企業Oriental DreamWorksの公式テクノロジパートナーに選ばれたと発表した。
Oriental DreamWorksは、中国を基盤にしたファミリーブランドとして中国の国内市場や世界市場に向けにコンテンツを提供する企業。中国・上海を拠点として活動を展開する。
中国・北京で開催したイベント「HP World Tour」にて明らかにしたもので、HP CEOのメグ・ホイットマン氏とDreamWorks AnimationSKG CEOのジェフリー・カッツェンバーグ氏が登壇し、握手を交わした。2人はかつて、ウォルト・ディズニーで一緒に働いていたことがあるといい、古くからのつながりがあったという。
カッツェンバーグ氏は、「HPとパートナーシップを結んでいるから、Oriental DreamWorksは最高のエンターテインメント企業になる。なぜシュレックが成功したか。HPのワークステーションを使ったことが理由になっている。すべてのCG制作を手助けをしてくれた」と称賛した。
もっとも大きな効果は、アーティストが、複雑な画像をリアルタイムで処理できることだという。8時間ぐらいかけてレンダリングし、翌日に作業の成果を見る──という流れから、すぐにその場で成果を見られることで「新しい息吹を吹き込んだ」(カッツェンバーグ氏)。
ホイットマン氏は「HPにとっても素晴らしいお客様なだけでなく、素晴らしいパートナー。共に“マジック”をつくってきた。明日のテクノロジを今日にもたらす。共同イノベーション以上のものがあり、お互いのチームにとってメリットをもたらしている」と語った。
今回のパートナーシップに基づき、Oriental DreamWorksはサーバ製品の「HP Moonshot System」、ストレージ製品「HP StoreAll 9700」と「StoreServ 7000」で構成された「HP Converged Infrastructure」、HPのパブリッククラウドとプライベートクラウド、HPネットワークソリューションなどを活用する。
今後、「HP ElitePad 900」「HP Z1 Workstation」「HP Z820 Workstation」、フロープリンタ、デジタル化サービス、プリントサービスなどHPが提供する最新の革新的なシステムを導入する。
HPはこれまで、「カンフー・パンダ」や「長ぐつをはいたネコ」「シュレック」シリーズ、「ヒックとドラゴン」などを技術基盤として支えてきたという。Oriental DreamWorksは、2015年公開予定の「カンフー・パンダ3」をDreamWorksと共同制作する予定だ。
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