調査会社のGartnerは米国時間6月24日、2013年のPC、タブレット、携帯電話の世界出荷台数は前年比で5.9%増加して23億5000万台に達するとの予測を示した。
PCの出荷台数は急落が続いているが、テクノロジ業界はタブレットやスマートフォンによって活気を取り戻しつつある。
Gartnerによると、デスクトップとノートを含むPCの世界出荷台数は2013年に前年比で10.6%減少して3億500万台になると見込まれているという。タブレットの出荷台数は前年比67.9%増の2億200万台に達すると見られている。また、携帯電話の世界出荷台数は前年比4.3%増の18億台以上になるとの予測だ。
2013年第1四半期におけるPCの世界出荷台数減少は、モバイルに対する消費者の需要が高まったためだが、Gartnerによると、2013年下半期にかけて市場への投入を予定している新製品を売り込む余地を確保しようと業界が競って動いたことも、PCの出荷台数が落ち込む要因になったという。
Gartnerで調査担当バイスプレジデントを務めるCarolina Milanesi氏は、声明で次のように述べている。「消費者はいつでもどこでも使えるコンピューティングを求めており、これはコンテンツを簡単に消費したり作成したりできるだけでなく、さまざまな種類の製品からそうしたコンテンツを共有したり、これにアクセスしたりできるものでなければならない。モバイルは、成熟市場と新興市場の両方において最も重要だ」
2013年には、別の製品カテゴリが勢いに乗る可能性がある。それはウルトラモバイルだ。Gartnerはこのカテゴリについて、「Chromebook」や薄型軽量のクラムシェル型デバイス、「Windows 8」を搭載したタブレット型およびハイブリッド型のデバイスと定義している。ウルトラモバイルに関心を持つ消費者は増えており、他のデバイスに対する需要を侵食しようとすらしている。
第4四半期に発売が見込まれている新しいウルトラモバイルは、Intelの最新「Atom」プロセッサ(開発コード名「Bay Trail」)や第4世代「Core」プロセッサ(開発コード名「Haswell」)を搭載し、「Windows 8.1」で動作するものになるだろう。これらのデバイスは全体の販売台数から見ればわずかな増加をもたらすに過ぎないだろうが、ベンダー各社にとっては販売価格と利益率の両方を引き上げる助けになるはずだと、Gartnerは付け加えた。
この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。
CNET Japanの記事を毎朝メールでまとめ読み(無料)
地味ながら負荷の高い議事録作成作業に衝撃
使って納得「自動議事録作成マシン」の実力
日本のインターステラテクノロジズが挑む
「世界初」の衛星通信ビジネス
NTT Comのオープンイノベーション
「ExTorch」5年間の軌跡
先端分野に挑み続けるセックが語る
チャレンジする企業風土と人材のつくり方
すべての業務を革新する
NPUを搭載したレノボAIパソコンの実力