KDDIは6月24日、スマーフォンを活用した学習支援サービスを提供することを発表した。親子向けの知育サービス「こどもパーク」と、中高生向けの学習サービス「GAKUMO(ガクモ)」を7月1日に開始する。
同日の記者発表会で登壇したKDDI 新規ビジネス推進本部 本部長の雨宮俊武氏は、KDDIとしてこれまでにも「ジュニアケータイ」や「mamorino(マモリーノ)」など子ども向けの携帯端末や、「安心ナビ」「年齢認証」など安心安全に向けた機能を提供してきたと語る。
また、横浜市小学校での実証実験や石巻での学習支援など、ITを活用した学びの効率化や機会均等に向けた取り組みも進めてきたと説明。今回の新サービスを皮切りに、学習支援サービスを充実させていくことで「それぞれの成長の過程に寄り添った学びのスタイルを提案していきたい」(雨宮氏)とした。
こどもパークは無料でダウンロードできるAndroidアプリ(Android 2.3以上に対応)。このアプリを通じて音楽や英語、お絵かき、パズルなど50種類以上の知育アプリが利用できる。ユーザーは0~6歳の子どもを対象にしており、保護者は各アプリの利用状況や学習履歴を確認できるほか、「こどもモード」機能などにより使用できるアプリを制限することもできる。
知育アプリはLazoo Worldwide、スマートエデュケーション、小学館集英社プロダクション、学校ネットなど15社以上の企業が提供する。知育アプリは個別に買うことも可能だが、月額790円を払うことでダウンロードし放題になる。なお、月額390円の「auスマートパス」に加入しているユーザーは、セットで980円(最大200円割引き)で利用できる。
こどもパークは、北米で子ども向けタブレット「Nabi Tablet」を100万台以上販売する実績を持つ米FUHUと協業して提供する。FUHUは、KDDIのベンチャーファンド「KDDI Open Innovation Fund」を通じて出資を受けた初の米国企業で、今後も両社でサービスを拡充していく。
GAKUMOは、スマーフォンを使って短時間で効率的に学ぶことを目的とした中高生向けの学習サービス。対象機種は、Android2.3.3以上またはiOS5.0以上のスマートフォンで、サービスサイトから会員登録することで利用できる。学習コンテンツは、自動正誤機能付きの一問一答式の問題や、3~5分の短尺動画などを用意し、約15分サイクルのカリキュラム構成を学齢にあわせて提供する。
間違えた問題を自動蓄積し、すべてが正答できるまで繰り返し学習させる機能「苦手克服ボックス」を搭載するほか、解説を読んでも分からない場合はメッセージ機能を使って講師に直接質問できる。さらに、学習状況の進捗に応じてコインやポイントを付与し、アバター用アイテムと交換できる機能なども提供する。
学習コースは、中学生向けに3教科5科目、高校生向けに5教科9科目を用意する。教材はベネッセコーポレーションや学習塾プリオーレが提供する。料金は、1コース受講プランが月額980円、2コース受講プランが月額1480円、3コース受講プランが月額1980円となる。なお、サービスはディー・エヌ・エーの共同創業者である渡辺雅之氏が英国で立ち上げた、モバイル学習サービス企業Quipperとともに提供する。
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