オンライン英会話サービス「レアジョブ」を提供するレアジョブは6月3日、KDDI Open Innovation Fund、YJキャピタル、サイバーエージェント、サイバーエージェント・ベンチャーズ、グローバル・ブレイン、三菱UFJキャピタルの6社を割当先とした総額約3億3000万円の第三者割当増資を実施した。各社の出資比率は非公開。
レアジョブは、Skypeを利用したフィリピン人講師による英会話サービスを提供している。国内の社員数は40名程度で、フィリピン在住の正社員は100名程度。講師の獲得やトレーニングなどはフィリピンで行っている。これまでの累計ユーザーは17万人。2012年5月には不正アクセスにより約1カ月サービスを停止し、ユーザーも減少したが、現在ではユーザー数も不正アクセス以前より増加しているという。セキュリティに関しては、不正アクセスの発覚以後、システムの見直しを実施したほか、セキュリティ会社による検査を実施している。
レアジョブは今回の調達で、サービスの品質向上や開発のスピードアップ、新規事業の推進を目指す。レアジョブ代表取締役COOの中村岳氏は、「普通のベンチャーキャピタルではなく、事業会社と組みたいと思っていた。KDDIは2年前から協力関係にあるが、ヤフーやサイバーエージェントなど各種メディアとタイアップしていき、より多くの人にサービスを使ってもらいたい」と語る。今回複数のコーポレートベンチャーキャピタルや事業会社から出資を募った理由もそこにあるという。
また、英語初心者向けのサービス強化も図る。「初心者がいきなりオンラインで英会話をするというのはまだハードルが高い。日本語を話せるようトレーニングしている講師もおり、初心者にはそういった人を割り当てるといったことも進めている」(中村氏)
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