グーグル、気球を使ったネットアクセス提供を目指す「Project Loon」を正式発表

Eric Mack (Special to CNET News) 翻訳校正: 編集部2013年06月17日 10時53分
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 Googleが「Project Loon」を正式に発表した。Project Loonは、明らかに19世紀的なテクノロジである気球を使って全世界をインターネットに接続することを目指す同社の計画だ。

 同社は公式ブログで次のように述べている。

 成層圏の風に乗って飛行する気球群を編成し、眼下の地球にインターネットアクセスを提供することがもしかしたら可能かもしれない、とわれわれは考えている。それはまだ極めて初期段階だが、われわれは旅客機の2倍の高度で風に乗って飛行する気球を使って、現在の3Gネットワークと同様、あるいはそれ上回る速度で地上にインターネットアクセスを提供するシステムを既に構築している。

 Googleはこの気球によるネットワークを活用して、辺境にある未開発の、サービスが行き届かない地域にも接続を提供したい考えだという。

 また、手の届く価格でブロードバンドにアクセスできない地球上の3分の2の人々にアクセスを提供することに加えて、Project Loonを推進するGoogle[x]チームのもう1つの目標は、自然災害発生後の通信の維持に貢献することだという。

 太陽光発電で稼働し、遠隔操作される気球は、地上から20km上空で成層圏の風の中を飛行する。これはほとんどの航空機が飛ぶ高度のはるか上空だ。衛星インターネットの仕組みと同様、気球は特殊なアンテナと地上の受信基地を利用して通信する。

 明らかな問題点の1つはおそらく、上層大気圏の風に乗る高高度気球を利用するということは、気球が常に移動することになるという点だろう。当然ながら、Googleは気球を必要な時、必要な場所に位置させるという問題を、「ある複雑なアルゴリズムと大量のコンピューティングの力」を使って解決する計画だとしている。

 Project Loonの最初のテストとして、ニュージーランドでパイロットプログラムが進められている。Googleは、プロジェクトの次の段階に向けてパートナーを探しており、将来は、サービスが行き届かない未開発地域で、各自が加入するローミングサービスによって気球からのデータを実際に利用することになるかもしれないと想像しているという。

この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。

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