「Combat Outpost Surveillance and Force Protection System」には、たくさんの頭を持つ神話上の海洋生物にちなんで「Kraken」というニックネームがついている。威嚇を目的とした軍事防衛ツールだ。
レーダーや監視カメラ、無人センサ、発砲検知システム、遠隔操作型兵器、Krakenのマスト上に設置されているレーダーを組み合わせることで、人間の頭部サイズの物体は最大10km、車両なら最大20km離れたところから検知可能だ。
このシステムには、360度をカバーする11台のカメラを導入しているほか、Eltaの地上システムズレーダー(GSR)「Ground Master」、「STS-1400 GSR」、無人地上センサの「L3 AN/PRS-9 BAIS」、そして標的が警戒区域内に侵入する前に特定する5台のショットスポッターを備えている。
「Krakenに搭載されたセンサとデバイスは素晴らしく、おそらくほかのシステムと比べて単位体積当たりの部隊防護能力が最も高いが、重要なのは、統合基準や融合、自動化によって、部隊の作業を減らし、状況認識力を高めていることだ。それによって結果的に、戦闘員の対応時間を増やすことになる」。米軍のジョイント・プロジェクト・マネージャー・ガーディアンの統合基地防衛製品担当ディレクターTom O'Neill氏はこのように語る。
提供:US Army