KDDI、LTE障害で700円を返金へ--最大84万人

 KDDIは6月10日、4月末以降に立て続けに発生したLTE通信障害の対象者に一律700円を返金することを明らかにした。準備が整い次第、7月以降の請求額から差し引く。対象者には6月末までに「重要なお知らせ」メールなどで連絡するとしている。

  • KDDI代表取締役社長の田中孝司氏

 KDDIは4月27日5月29日5月30日に、東京都、神奈川県、山梨県の一部で、au 4G LTE対応機種(iOS/Android)のデータ通信サービスが利用できない、または利用しづらい状況となる障害を起こした。また通信ログや設備記録の分析によって、5月29日には音声通信サービスも利用できなかったことが判明した。

 これを受け、一連の通信障害のいずれかの時間帯でLTEデータ通信をまったく利用できなかった顧客、または5月29日に音声通信を利用できなかった顧客に対して、LTE加入者の基本使用料、ISP利用料、LTEパケット定額料の3日分に相当する700円を返金する。

 各通信障害の影響人数は4月27日が最大約59万人、5月29日が最大約56万人、5月30日が最大約64万人。ただし、いずれも同様の地域で発生していることから、同社では多くのユーザーが重複していると見ており、返金の対象人数は約74~84万人程度と予想している。

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