KDDIは5月30日、5月29日の5時20分から関東の一部地域で発生していたLTEの通信障害が、約18時間後の23時13分に復旧したことを発表した。影響人数は最大56万人。原因はLTE基地局制御装置の故障で、詳細は現在調査中としている。
今回発生した事象は、東京都、神奈川県、山梨県の一部で、au 4G LTE対応機種(iOS/Android)のデータ通信サービスが利用できない、または利用しづらい状況が続くという内容。同社によれば、5月30日9時現在、安定してサービスを利用できる状況になっているという。
KDDIは4月16~19日にも3度にわたり全国でメール障害を起こしており、4月25日には説明会を開いて謝罪。原因については手順書の誤りなど人的ミスや設備故障によるものと説明し、再発防止を宣言した。しかし、4月27日に再び関東の一部地域でLTEサービスが利用しづらくなる障害を起こし、代表取締役社長の田中孝司氏が謝罪する事態となっていた。
さらに、au 4G LTEの広告で、3月末までに「iPhone 5」のLTEカバー率が96%になると説明していたが実際には14%だったことが判明。広告内容が景表法違反であるとして、消費者庁から指導を受けたことを5月21日に発表した。こちらも広告制作を担当する部門間で相互確認や承認フローが徹底されていないなど、人的ミスによって誤表示が起きたとしている。
相次ぐ通信障害と景表法違反のタイミングが重なったこともあり、同社への風当たりは強くなっている。
*5月30日15時追記:上記の回復宣言が出されて数時間で再び通信障害が起きた。
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