Appleは米国時間6月4日、数十億ドル規模の社屋刷新計画がカリフォルニア州クパチーノ市に恩恵となるという主張をあらためて繰り返した。Appleは、同市における最大の雇用主でもある。
Appleは、同社サイトに82ページにおよぶ文書を新たに公開した。この文書には、新キャンパスが完成した場合に同プロジェクトがクパチーノ市に及ぼす経済的および財政的効果についての概要が記されている。
以下にその一部を抜粋する。
- キャンパス周辺の地域で、道路や公園などの「公共整備」に6800万ドルを支出
- 固定資産税による年間収入はおよそ5700万ドル
- 年間の税収は2012年から380万ドル増え、1300万ドルに
- 新たに7400人超のフルタイム職員を雇用(プロジェクトの完了時点で延べ2万3400人。Appleのサポートによる同地区の被雇用者数は全体で4万1100人)
- 地元企業からの年間購入額は67億ドル。2012年の46億ドルから増加
Appleは、試算の一部について、特に近隣地域にもたらす税収といった項目については「追跡が困難」であると指摘するとともに、同報告書の数字が「非常に控えめに」算出されたものであると述べている。
このプロジェクトは、Appleの現本社ビルから数分の距離に巨大な環状のビルを新たに建設するというもので、人員増大により本社ビルが手狭になるという問題を解消すべく、前最高経営責任者(CEO)の故Steve Jobs氏が最初に発表したもの。Appleは事業の成功にともない、本社ビルから複数のサテライトビルへと拡張していたが、Jobs氏は全従業員を1つの施設に収容することを目指していた。新キャンパスは1万2000人の従業員を収容する、広さ280万平方フィート(約26万平方メートル)の4階建てビルになる予定だ。
Jobs氏が「宇宙船」と称した新社屋は、当初、2012年に着工し、2015年に完成することになっていた。しかし、それ以降、完成は2016年に延期されている。4月のBusinessWeekの記事では、同プロジェクトについて、規模の大きさと高価な資材の使用により、うわさされている予算が30億ドルから50億ドル「近く」にまで膨れ上がったと伝えられていた。
この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。
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