米国際貿易委員会(ITC)の行政法審判官は米国時間6月4日、Appleが過去に発売した「iPhone」と「iPad」の数機種がサムスンの特許を侵害していると述べた。
ITCは最終判定の中で、Appleが、AT&Tモデルの「iPhone 3GS」「iPhone 4」および3Gモデルの初代「iPad」と「iPad 2」において、セルラー技術に関連するサムスンの特許を侵害していると述べた。
ITCは判定の一環で、これらの製品を米国で販売することを禁止する限定的命令を出した。
今回の判断は最終的なものだが、Appleは米連邦巡回控訴裁判所に上訴するか、FOSS Patentsが指摘するように、米政府に救済措置を求めることができる。
サムスンはもともと、Appleが同社を訴えた約2カ月後の2011年6月にAppleを提訴しており、これが大手技術企業2社間での全面的な法廷闘争の始まりとなった。サムスンは訴状の中で、同社の特許数件をAppleが侵害しているとして、特定のiPhoneおよび「iPod」、iPadの輸入禁止を求めた。
6月4日の決定は当初、先週下されるとみられていたが、延期されていた。
今回の提訴は、Appleがサムスンに対して起こした訴えとは切り離されている。Appleは、同社が保有する特許数件をサムスンが侵害していると訴えてきた。最初の判定では、サムスンがAppleの特許4件を侵害しているとされたが、その件で最終判定が下されるのは予定では8月1日以降となっている。
この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。
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