ビズリーチは5月29日、無料リポジトリサービスを中心としたコラボレーションサービス「codebreak;(コードブレイク)」の提供を開始した。
codebreak;は、無料、共有ユーザー数無制限のプライベートリポジトリサービス「gitBREAK」や、招待制ミートアップを開催できる「cafeTERIA」、他人のスキルや年収が分かる「viewPORT」、スキルのにあった求人案件が分かる「jobBOARD」といった機能を提供する。
gitBREAKは、Git(分散管理)方式のプライベートリポジトリ管理サービス。リポジトリサービスとしては、「GitHub」などが有名だが、プライベートでリポジトリ数無制限、共有ユーザー数無制限かつ無料で利用できるサービスは「世界初」(ビズリーチ代表取締役の南壮一郎氏)だという。なおリポジトリ数に関しては、メールアドレスのみを登録した場合1件まで、自身のスキルや経験年数、熟練度などのプロフィールを登録することで無制限となる。
cafeTERIAは、主催側の企業が、codebreak;に登録したスキルや熟練度、イベントへの参加意思をもとにユーザーを選択してミートアップに招待し、ミートアップを開催する。ビズリーチでは、参加者にとっては他では聞けない主催者に関わる最新技術や知識を学習できることに加え、優秀なエンジニアとの人脈形成ができる。また企業側は会いたいエンジニアを招待して企業風土を体感してもらえると説明する。
同日開かれた会見では、南氏が日本のITエンジニアに対して、「21世紀を変える人たち」と評する一方、「世界を変える力があるにもかかわらず評価されない、活躍できていないのではないか」と説明。「もっと情報を共有し、コラボレーションしていけば、彼らの力を社会に表現できる。日本をITのものづくり王国にしていきたい」(南氏)とした。
ビズリーチでは、ディー・エヌ・エー(DeNA)とともにcafeTERIAの第1弾を5月28日に開催している。
DeNAヒューマンリソース本部シニアテクニカルマネージャーの稲村直穂子氏は、これまでエンジニアとの接点作りの場として、技術勉強会やキャリア採用セミナーなどがあったが、前者は技術の話はできるがキャリアの話はできず、後者はキャリアの話はできるが、技術をフックにした集客が難しかったと説明。招待制ミートアップによって、転職潜在層にもリーチし、技術をフックにした集客をした上でキャリアの話もできると、一定の成果を感じたと説明した。ビズリーチでは、今後ミクシィやクックパッドともミートアップを実施していくという。
ビズリーチでは、当面収益化を意識せず、まずはユーザーの拡大に努める。「収益化はいろんな可能性がある。だが現時点ではマネタイズより、とにかくエンジニアのために作っていく。重要なのは、とにかく情報と人を可視化すること。ITエンジニアリングに関わるすべての可能性を可視化していく」(南氏)
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