Appleが同社版の「Google Glass」を開発することはなさそうだが、ほかの種類のウェアラブルテクノロジが検討されている可能性はある。
Appleの最高経営責任者(CEO)であるTim Cook氏は米国時間5月28日、D11カンファレンスでのインタビューで、ウェアラブルコンピューティングは「極めて興味深い」と考えていると述べた。メガネは「冒険的」に思えるものの、何かを手首に着けるというアイデアは「自然」だと同氏は語っている。
しかし、「その製品が着用したくなるほど素晴らしいものだということを、人々に納得してもらわなければならない」と同氏は述べた。大半の若者は腕時計をしないので、それを魅力的な製品にすることは企業側の仕事になるだろう、とCook氏は指摘した。
インタビュー中に、Cook氏は「iOS」と統合された自身の「Nike FuelBand」を誇示した。Cook氏は、「複数の機能を備えた製品」がより大きな成功を収めるだろうと述べた。「解決すべきことはたくさんある。探求のための機は熟している」(同氏)
Appleがウェアラブル製品に興味を持っているといううわさが最初に過熱したのは、2月のことだった。Appleが腕時計のようなデバイスの「実験」を行っていると主張する記事がThe New York Timesに掲載されたことがきっかけだ。その後、Bloombergが追随し、Appleでは約100人規模のチームがそうしたデバイスの開発に取り組んでいると付け加えた。
それ以降、Appleがそうしたコンセプトを探求していることを指し示す新しい特許や、サムスン、Google、Microsoftなどの企業が競合製品を開発しているといううわさが出てきた。最新のうわさによると、Appleが開発しているかもしれないそのデバイスは、2014年まで発売されない可能性が高いという。
Cook氏は、Appleがウェアラブルデバイスに着手することが確定しているのかどうかを決して明かさなかったが、そうしたデバイスは「iPhone」や「Pad」と同様に「木を構成する重要な枝の1つ」であると述べている。
この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。
CNET Japanの記事を毎朝メールでまとめ読み(無料)
ZDNET×マイクロソフトが贈る特別企画
今、必要な戦略的セキュリティとガバナンス
ものづくりの革新と社会課題の解決
ニコンが描く「人と機械が共創する社会」