米Yahooは先頃、比較的若い世代が大半を占める3億人の月間訪問者数と1カ月当たり240億分の利用時間を誇るブロギングサイトのTumblrの買収に11億ドルの現金を費やしたばかりだ。Yahooの最高経営責任者(CEO)であるMarissa Mayer氏のチームは、急速に成長するTumblrを収益化するために、パーソナライズされた上品なネイティブ広告を同サイトのコンテンツストリーム内にたくさん表示させることができる。それは、数百億ドル規模の売上高を得たいと考えているFacebookやTwitterが行っているのと同じ手法だ。しかし、それは長く曲がりくねった道である。
Yahooは今、毎月7.99ドルを支払う400万人の会員とオリジナル番組、7万本以上の完全なテレビ番組エピソードを誇るHuluに狙いを定めている。Huluを手に入れることができたら、Yahooの動画への取り組みとその売上高は即座に別の次元に到達するだろう。
現在Walt DisneyとNews Corp.、Comcastが所有するHuluは2012年、広告と会費から6億9500万ドルの売上高を記録し、2011年の推定売上高4億2000万ドルを上回った。Yahooは2012年、ディスプレイおよび検索広告から約50億ドルの売上高を得ている。
参考までに、Netflixの2013年第1四半期における米国内のストリーミング会員数は2900万人超で、売上高は10億ドル以上だった。
Huluの400万人の会員(この1年間で倍増した)は、経常的な収益源とYahooのほかの有料サービスも利用したいと考えるかもしれない会員のクレジットカードアカウントをYahooにもたらすだろう。
動画は、Yahooが数年前から強化を図ってきた分野だ。同社はオリジナルのウェブ番組を提供しているほか、ABC NewsやCNBC Conde Nast、NBC Sports、Wenner Mediaと動画コンテンツに関して提携してもいる。comScoreによると、Yahooは動画視聴者が最も多いサイトの1つだという。
AllThingsDの報道によると、Yahooは買収に伴うコンテンツおよびライセンシング契約の内容に応じて、6億~8億ドルを提示しているという。YahooはHuluの買収に関して、DIRECTVやTime Warner Cable、The Chernin Group、プライベートエクイティ企業であるGuggenheim DigitalやKKR、Silver Lake Partnersとの激しい競争に直面している。
この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。
CNET Japanの記事を毎朝メールでまとめ読み(無料)
住環境に求められる「安心、安全、快適」
を可視化するための“ものさし”とは?
ものづくりの革新と社会課題の解決
ニコンが描く「人と機械が共創する社会」
「程よく明るい」照明がオフィスにもたらす
業務生産性の向上への意外な効果
ZDNET×マイクロソフトが贈る特別企画
今、必要な戦略的セキュリティとガバナンス