Lenovoは、PC販売の減少傾向に逆らう唯一のトップベンダーのようだ。
香港を拠点とするLenovoは現地時間5月23日、記録的な内容の2013会計年度通期(3月31日締め)決算を報告した。通期の売上高は340億ドルで、前年比で15%増加した。利益は6億3500万ドルに達し、同34%増。PCの出荷台数は、業界全体で8.1%減少したのに対し、Lenovoは10.2%増となった。
2013会計年度のLenovoの市場シェアは15.5%に達し、Hewlett-Packard(HP)から首位の座を奪う可能性も見えてきた。Gartnerが先ごろ公開した報告書によると、2013年1-3月期における世界最大のPCベンダーというタイトルをかけた争いで、LenovoとHPは「互角」だったという。
Lenovoの第4四半期も好調だった。売上高は記録的な78億ドルに達し、利益は前年同期比で90%増加して1億2700万ドルになった。
他のPCメーカーが苦戦する中で、なぜLenovoはこれほど好調なのだろうか?理由の1つはグローバル展開だ。
Sanford C. BernsteinのアナリストであるAlberto Moel氏はBloombergの取材に対し、次のように述べている。「(Lenovoは)うまくやっている。勢いは極めて大きい。すべての場所でマージンを増やしており、欧州、中東、アフリカ地域に加え、北米でもPCが確実に伸びている」
Lenovoはさらに、ディストリビューター各社を買収して世界各地へのリーチを強化している。
Maybank Kim Eng SecuritiesのアナリストであるWarren Lau氏は、Reutersの取材に対し、次のように述べている。「(Lenovoは)ここ数年にわたって、ブラジル、欧州、日本などさまざまな地域で複数のディストリビューターを積極的に買収しており、基本的にこのことが流通を強化するとともに、市場シェアを拡大している」
しかも、Lenovoは単なるPCベンダーではない。同社のタブレットとスマートフォンは需要が拡大しており、特に中国では通期のスマートフォン出荷台数が前年比で3.7倍に増加したという。
この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。
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