Lenovoは、低調なPC市場において好調な業績を上げている数少ないPCベンダーの1つである。
香港に拠点を置く同社は、9月30日を末日とする第2四半期決算において87億ドルという過去最高の売上高(前年同期比11%増)を計上した。PCの出荷台数は、業界全体が8%以上減と冷え込むなかで、10.3%もの増加を記録している。
調査会社のIDCが公表したデータによると、Lenovoは第2四半期、世界のPC市場において同社として過去最高となる15.7%のシェアを獲得している。また同社は、15.9%のシェアで市場首位となっているHewlett-Packard(HP)に肉薄している。第3四半期も好調であれば、同社はHPから市場首位の座を簡単に奪い取れるだろう。
Lenovoは現在、ノートPCベンダーとして世界最大となっており、第2四半期のノートPC出荷台数も前年同期比11.3%増と好調である。一方、デスクトップPCの出荷台数も、業界全体が9%減となるなか、8.8%増加している。
同社は第2四半期に1億6200万ドルの純利益を計上しており、これは前年同期の1億4400万ドルと比べて13%増となっている。またThe Wall Street Journalによると、これはアナリストらの予想していた1億5460万ドルを上回ってもいるという。
PC市場の低迷に直面するなか、Lenovoはモバイル分野にも力を入れてきている。
第2四半期、同社のモバイル事業部門の連結売上高は、前年同期比155%増の7億1800万ドルだった。またIDCの最新レポートによると、Lenovoはタブレットベンダーとして世界第5位につけており、その市場シェアは1.4%だという。
Lenovoの最高経営責任者(CEO)である楊元慶氏は声明で、「世界のPC市場におけるわれわれのシェアは再び自社過去最高を記録し、世界のPC市場においてトップの座につくという夢にさらに近づいた」と述べている。
この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。
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