5月23~24日に経営者向け招待イベント「Infinity Vetures Summit(IVS) 2013 Spring」が開催。セッションの合間に起業家がインタビューに答えている。インタビューには、楽天代表取締役会長兼社長三木谷浩史氏が登場した。
IVS初参加の三木谷氏は、先日行われた新経済連盟主催の「新経済サミット2013」でのIVS関係者とのつながりから、日本のベンチャーを応援する活動の意義を感じ、参加へと至ったという。
三木谷氏は、参加した約600人の経営者に「グローバライゼーションが発達した現代において、ネットを中心として、世界のマーケットに新しく挑戦するベンチャーが、イノベーションを起こしていってもらいたい」といったメッセージを投げかけた。応援のメッセージと同時に、日本のマーケットの大きさから感じる満足感から脱却すべきとも語った。
「韓国を見ると初めから世界を視野に入れている。アメリカも初めから世界戦略で発想している。これからの企業は世界、最低でもアジアを視野に入れながら、攻めていかなければいけない」(三木谷氏)
三木谷氏は、現代はクラウドやスマートフォンなどの環境があるからこそ、トライ&エラーを重ね、アジャイル開発で修正しつつ改善を図ることが重要な時代だと語る。
そのためには、既存の考えに囚われず、独創的にビジネスを進めてもらいたいと語った。その中には、ネット分野以外でもサービスや医療など、まだチャンスのある市場は存在するという。「どんな分野もネットや情報環境を基盤に作られ始めている。ネットを使って何をするかが大事になってくる」(三木谷氏)
三木谷氏は、新経済連盟など既存の仕組みに対して変革を迫る。「日本の枠組みを変え、新しいことにチャレンジする文化を醸成していきたい。そのためには、大義名分を持つ倫理観を持った企業が育ち、成長していくことが大事だ」とインタビューの最後を締めた。
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