Microsoftは「Windows Phone 8」向けの「YouTube」アプリをアップデートし、Googleの利用規約に沿っていない部分をすべてではないものの一部改善した。
Microsoftは米国時間5月7日、Windows Phone 8向けに自社開発したYouTubeアプリを公開した。その後15日になってGoogleは、同アプリが広告を表示しないようになっている点や、コンテンツのダウンロード機能をユーザーに提供している点を含め、利用規約に違反しているとして公開を中止するよう求める書簡をMicrosoftに送付した。GoogleはMicrosoftに対して、22日までに同アプリの無効化と、「Windows Phone Store」における公開中止を求めていた。
MicrosoftはGoogleの要求に一部応じることを決定した。同社は22日の米国東部時間午後4時/太平洋時間午後1時の時点で、動画のダウンロード機能を無効化したWindows Phone 8向けYouTubeアプリの新バージョンを公開した。しかし、このバージョンでも広告は表示されないままとなっている。
これ以前にMicrosoftのYouTubeアプリをダウンロードしていたユーザーがアップデートを適用した場合、それ以降は動画のダウンロード機能が利用できなくなる。また、今まで同アプリをダウンロードしていなかったユーザーは、動画ダウンロード機能のないバージョンを手にすることになる。
GoogleがMicrosoftに求めていた22日という期限前後の同アプリ関連の計画についてMicrosoftに質問したところ、同社の広報担当者から次のような声明が送付されてきた。
「MicrosoftはWindows Phone向けYouTubeアプリをアップデートし、先週Googleから指摘された制限のある動画や、オフラインでの動画アクセスに関する懸念に対応した。われわれはGoogleと対話を続けており、相互の顧客やパートナー、コンテンツ提供者の利益となるよう両社が協力し合ってアプリを洗練させていけると考えている。また、われわれは顧客を日々増やし続けており、IDCの最近のレポートでも、Windows Phoneはこの1年で最もシェアを伸ばした主要OSだと報告されている。両社の製品を利用する、増え続けるユーザーのために、われわれは素晴らしいYouTubeエクスペリエンスを維持していくうえでGoogleと協力し合うのを楽しみにしている」
筆者はMicrosoftの対応についてGoogleにコメントを求めたものの、本稿執筆時点ではまだ得られていない。
この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したもので す。
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