米CNETが得た情報によると、Obama大統領はホワイトハウス初の最高プライバシー責任者(CPO)にTwitterのリーガルディレクターであるNicole Wong氏を選んだという。
Wong氏は以前、カリフォルニア州マウンテンビューにあるGoogleの本社でバイスプレジデント兼副ゼネラルカウンセルを務めた経験があり、そこでは、同社のエンジニアとともに発売前の製品を精査する弁護士チームの運営を担当した。その精査にはプライバシーや著作権、削除要請が含まれ、同氏には「The Decider(決定者)」というニックネームが付けられた。このことは、The New York Times Magazineが2008年に掲載した記事の中で詳述されている。
本件に詳しいある人物が米CNETに語ったところによると、新設されたCPOのポストは、現在Todd Park氏が務める最高技術責任者(CTO)のシニアアドバイザーの役割を果たし、インターネットおよびプライバシーポリシーに注力するという。Park氏は、CTOに初めて任命され、2012年1月に退職したAneesh Chopra氏の後任だ。
米CNETはWong氏とホワイトハウスにコメントを要請したが、どちらからもすぐに回答を得ることはできなかった。
もっぱらテクノロジ問題を扱ってきたシリコンバレーの弁護士を選ぶことは、Obama政権による過去の省レベルのCPOの人選と正反対である。米国土安全保障省(DHS)のCPOを務めるMary Ellen Callahan氏は、米議会図書館で務めた経験を持つワシントンDCの弁護士だ。
Wong氏はGoogleでの8年間の勤務を経て、2012年にTwitterに入社した。Googleに入社する前は、Perkins Coie法律事務所のパートナーだった。カリフォルニア大学バークレー校で法学の学位を取得した。同氏とその家族はバークレーに住んでいる。
Twitterは、警察による過度に広範な要請からユーザーを保護していることを賞賛されてきた。電子フロンティア財団(EFF)は「Who Has Your Back?(ユーザーを守ってくれるのは誰か?)」と題された、テクノロジ企業を対象とする最新の調査の中で、Twitterに6点満点中6点の評価を与えた。Twitterは、連邦プライバシー法の改正を求めて3年前からロビー活動を行っている団体の一員でもある。同団体は、リモートサーバに保存された電子メールメッセージなどのデータを捜査する際に令状の取得を義務づけることを要求している。
この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。
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