同時通訳者といえば、英語と日本語を瞬時に理解して、双方の言語を自在に行き来しているかのように見える。英語と日本語が混乱しないのか、頭の中はどのようになっているのか、疑問に思うのも不思議はない。また同時通訳をこなす英語の達人は、どのように英語を勉強してきたのかも大いに気になる。そのような、同時通訳者に対する素朴な疑問に答え、効果的な英語学習法を伝授するのが本書だ。
著者の関谷英里子氏は、必要なのは「イメージ力」と「レスポンス力」だと言う。特に「イメージ力」は、日本語の訳文や文字に捕らわれずに、英語を母国語のように使えるようになるために、非常に重要な力といえる。日本語で話す場合を考えてみよう。決して、文章や文字そのものを思い浮かべているわけではないだろう。状況や情景を思い浮かべて、それを的確に表す表現が、自然に自分の口から出るのではないか。同じことを英語でもできるようにするのだ。
具体的な英語学習法も満載だ。Twitterを利用して、毎日英単語を1つずつつぶやく学習法や、映画をまるごと1本ディクテーションする方法、シャドウイングやリテンションといった、訓練とも呼べる学習法まで、実践につながる学習法が紹介されている。すべてをやると思うと圧倒されてしまって挫折しかねないが、英語力を一段も二段もアップさせたいなら、このぐらいの努力はするべきなのだろう。
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