[ブックレビュー]英語版アプリ開発者必携の書--「アプリケーションをつくる英語」

インプレスジャパン
詳細:単行本(ソフトカバー) / 328ページ / インプレスジャパン / 価格:¥ 2,520 / 著者:西野 竜太郎 / 発売日:2012/09/21 / 外形寸法 (H×W×D):23.0cm×18.4cm×2.4cm / 重量:0.7 kg
内容:英語版アプリを開発する際に欠かせない英単語や構文パターンをまとめた本書。英語ライティングの基本やメッセージの書き方までフォローされており、アプリ開発者には手放せない実用書になりそうだ。
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 本書は、英語ネイティブではない開発者が、英語版アプリを開発する際に必須となる英単語や構文を集めた表現集だ。スマートフォンやウェブを介してアプリケーションをリリースするのは、世界のユーザーに向けてリリースするということだ。もちろん、日本語を理解できるユーザーのみを対象にしたアプリケーションでも、かなりの需要はあるだろう。しかし、英語版をリリースすれば、ユーザーの裾野が世界規模に広がることは言うまでもない。

 著者はアプリケーションの開発者でもあり、IT分野の翻訳者でもある。そのため、インターフェースやヘルプなどで実際によく利用される単語や表現ばかりが、使いやすく分類されている。また随所に詳しい解説を載せているほか、マイクロソフトやIBMのスタイルガイドでの推奨表現を紹介しているため、非常に実用的でわかりやすい。

 第3部では、グローバリゼーションの際に問題になる点や注意すべきポイントが挙げられている。また一般的な英語ライティングに関する本ではまず取り上げられない、Tradosの「翻訳メモリ」についても触れられているので、実際の翻訳作業がどのように行われるかを確認できる。類書はないため、英語版アプリ開発者には、必携の書と言ってもいい。

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