印刷の未来は3Dにあると考えている人は多い。3D印刷では企業だけでなく、初心者でさえ何でも好きなものを設計して現実世界のデバイスを「印刷」できる。
このほど、そうした夢が実現し得るという概念実証をある団体が行った。ただし、ここで作られるデバイスは銃だ。
テキサス州に拠点を置く団体で非営利法人の認定を求めて活動しているDefense Distributedは、世界初の3D印刷された拳銃と呼ばれているものの画像をForbesに提供した。この銃は拳銃用の標準的な弾丸を使用でき、撃針として使われている釘と、金属探知器でこの銃を検知できるようにすることを唯一の目的とした6オンス(約170g)の鋼鉄を除き、すべてプラスチックでできている。
Defense Distributedを率いるCody Wilson氏は、3D印刷された銃を作る計画を2012年に発表していた。Wilson氏やDefense Distributedのメンバーが「Liberator」(解放者)と呼ばれるこの銃を作るのにかかった期間はわずか8カ月だ。
Forbesによると、この銃はさまざまな銃身に装着できるため、さまざまな直径の弾薬が使えるという。Defense Distributedでは正常に動作することを確認後、CADファイルや構造に関する詳細を同団体のウェブサイトに一般公開する計画だ。
この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。
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