「Nokia Lumia 820」の所有者は、自分の携帯端末用にオリジナルのケースを自作できるようになる。
フィンランドの携帯端末メーカーNokiaは現地時間1月18日、新たに3Dテンプレートとケーススペック、さらに推奨される素材のガイドラインをリリースしたと発表した。これらを利用することで、Lumia 820の所有者は、同端末背面の取り外し可能なケースの代わりに、独自のシェルを作ることができる。Nokiaは、ユーザーが選べるようにいくつかのケースを提供してきたが、自分専用のケースを作れるようにしたのは今回が初めてだ。
ただし、ユーザーは実際にケースを自作する際に、3Dプリンタへのアクセスが必要になる。
もちろん、3Dプリンタは決してありふれたものではなく、価格が数千ドルに及ぶ場合もある。Nokiaのコミュニティーおよび開発者マーケティング担当マネージャーのJohn Kneeland氏は1月18日付けのブログ投稿で、テクノロジ業界の未来の姿であるとの確信を理由に、Nokiaが3D印刷を重視していると述べた。
Kneeland氏は、「自分の見解としては、大きな期待は正当化されるものであるし、事実、3D印刷は非常に重要なものだ」と述べ、さらに「3D印刷を『産業革命』を引き継ぐテクノロジと呼ぶことが大げさだとは思わないが、登場するまでに一部の人々の予想よりもいくぶん時間がかかるだろうし、そのせいで、人々を失望させる可能もある。現在のところ、3D印刷は、常に最新の環境にいるアーリーアダプターにとっての試作的な技術であり、これこそがまさに、Nokiaの3D印刷コミュニティー事業が目指している分野だ」と述べた。
ケースを自作するユーザー向けには、必要なスペックを提供するNokiaの3D印刷開発キット(3DK)ファイルが同社ウェブサイトから無料でダウンロードできる。
この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。
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