スマホ+ライフログデバイスに注目--「身につけるデバイス」がもたらす未来 - (page 2)

松村太郎 坂本純子 (編集部)2013年05月08日 08時00分
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自分のビッグデータ:計測データ活用の柔軟性が価値を大きくする

 ライフログデバイスには、これまで記録してこなかった自分の行動やそのパターンが記録されるようになる。こうしたデータは、例えば1週間のうちで水曜日が最も長距離を歩いていただとか、深い眠りが2時間蓄積されればすっきり起きられる、といった気づかなかった自分に関するデータを見せてくれる。それだけでも面白いが、ではこの自分のデータを使ってどんな価値を作り出すか、といった点が次なる競争になると考えている。

  • ランニング時の計測結果:Nike+ Fuelband

  • ランニング時の計測結果:UP

 前述の通り、米国ではライフログデバイスが健康増進に強く影響を与えていることから、生活習慣へのアドバイスをアプリを通じて返す仕組みに注目される。例えば、「1日に10000歩は歩きましょう」「睡眠時間は7時間がおすすめです」「塩分を控えましょう」というヘルスケアに関する一般的な情報が毎日アクセスするアプリに示されることはとても価値がある。

 それだけでなく、自分の実際に計測された歩数と照らし合わせて、「先週は残念な結果だったので、今週は頑張りましょう」といったアドバイスを表示してくれると、健康へのモチベーションが高まるだけでなく、「どの様に改善すれば良いか」という情報にアクセスできるようになる点も、デバイスを身につけて計測を続ける際の価値を高めていくことができる。

 また、外部のデータとの組み合わせによって価値を発生させるという考え方をオープンにとらえると、さらに面白いことができるようになる。

iPhoneアプリ「Moves」
iPhoneアプリ「Moves」

 例えば前ページで紹介したMovesは、地図上にプロットされた移動の軌跡のうち、留まっていた場所があると、そこに「滞在した」という解釈をしてピンを打ってくれる。その場所の名前は、FoursquareのAPIと連携して場所の名前を指定することができ、一度指定しておけば、自動チェックインはしてくれないが、次に同じ場所に行くと場所の名前で記録してくれるようになる。

 このように、取得したデータを他のウェブサービスやモバイルアプリのAPIと組み合わせることによって、新しいデータ活用の手段が開ける点が面白い点であり、この柔軟性は、デバイスやアプリの出来の次に競争のポイントになってくるだろう。

 健康だけでなく、仕事の効率と生活習慣の関係、歩数の傾向から徒歩を取り入れたナビゲーションの優先表示、カロリーを考えたレストランのレコメンドなど、その可能性は広がる。

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