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彼らの主張する価値は「間違っている」--ソフトバンク、DISHのSprint買収提案をめぐり

坂本純子 (編集部)2013年05月01日 07時00分
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 ソフトバンクは4月30日、米携帯電話事業者Sprint Nextelの買収に関する説明会を開催した。これは、決算説明会の後に行われたもの。主に米国のメディアやアナリスト、Sprintの株主向けの内容で、Twitterで受けた「孫さんの英語のプレゼンを聴きたい」というリクエストに応えた形で、すべて英語で行われた。なお、記者会見の映像はウェブサイトから英語版日本語版ともに見られる。

ソフトバンク代表取締役社長の孫正義氏
ソフトバンク代表取締役社長の孫正義氏

 まず、おおまかに流れを整理しておこう。ソフトバンクは2012年10月、Sprintを買収することで合意したと発表

 具体的には、ソフトバンクはいったんSprintの米国持ち株会社を買収し、新Sprintを設立。ソフトバンクが新Sprintの70%の株式を、残りの30%はSprintの既存株主が保有するというものだ。買収総額は当時の価格で1兆5709億円(約201億米ドル)。

DISHの主張する1株当たりの価値
DISHの主張する1株当たりの価値

 このまま順調に進めば、買収手続きは7月1日までに完了する。ところが、そこに「待った」をかけたのが、米国の衛星テレビネットワーク企業DISH Networkだ。2013年4月、DISHはSprint Nextelに255億ドルの買収案を提示した。DISHによると、この提示額は2012年10月にソフトバンクが提示した201億ドルに13%のプレミアムを上乗せしたものだという。

 DISHの主張によれば、ソフトバンクが提案する1株当たりの価値は6.22ドル。それに対し、DISHは7.00ドルとし、DISH Network会長のCharlie Ergen氏は、「Sprintの株主にとって、審査待ちのソフトバンクの提案よりもDISHの提案の方が有利な選択肢であるのは明らかだ」と主張。今回のソフトバンクによる説明は、DISHの提案に対する反論だ。

間違っていると言わせていただきたい--ソフトバンク孫氏

「ソフトバンクが優位」と自信を見せる
「ソフトバンクが優位」と自信を見せる

 ソフトバンク代表取締役社長の孫正義氏は、「彼らの主張する価値は、我々よりも上回っているという。これは本当に正しいのか、ミスリードではないか?間違っていると言わせていただきたい」と切り出した。

 「7.00ドルというのは誤解を招きかねない数字。新株発行による希薄化を考えないとならない。追加の負債で買収しようとしている。また6億ドルの違約金に加え、弁護士費用などの取引関連費用が4億ドル。合計10億ドルぐらいはかかるだろう。それが彼らの提案には加味されていない」と語った。

資金調達による希薄化
資金調達による希薄化

 ソフトバンクの主張によれば、シナジーを考慮した1株当たりの現在の価値は、ソフトバンクが7.65ドルで、DISHは6.31ドル。ソフトバンクのほうが21%上回るという。

 「2つの数字を比較するとき、正しい条件で比較する必要がある」とし、ソフトバンクの優位性を11の側面から比較する表を示した。

  • ソフトバンクの優位性を説明

  • 11項目について説明した

  • 買収手続き

  • 財務体質の比較

  • 「孫社長はワンマンだと言われるが、Ergen氏よりもう少しましだと思うがいかがか」と笑わせる場面も

  • Ergen氏の言葉を引用した

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