韓国の大手電子機器メーカー、サムスン電子が現地時間4月25日に発表した第1四半期決算は、新興市場におけるモバイル機器の販売が好調だったことで、予想を上回るものとなった。
サムスンの声明によると、3月31日を末日とする第1四半期の純利益は7兆1500億ウォン(64億ドル)となり、前年同期の5兆500億ウォンからは増加したものの、2012年第4四半期の66億ドルと比べると若干減少したという。
売上高は474億ドルで前年同期比15%増となったが、2012年第4四半期に比べると6%の減少だった。また営業利益は前年同期比53%増の8兆7800億ウォン(79億ドル)を記録したが、前四半期と比べると1%減となった。
5期連続で過去最高益を更新していた同社だが、今回発表された決算では利益が前四半期を下回った。ただしこれは、同社が5日に発表していた決算見通しに沿う内容となっている。
「GALAXY S」シリーズや「GALAXY Note」シリーズの販売が好調なこともあり、サムスンは四半期決算において過去最高益を更新し続けていたものの、2013年第1四半期は、市場からの期待が大きかった「GALAXY S4」が発売された今四半期を前にした季節的要因によって勢いが落ちると予想されていた。新たに発売された主力モデルの携帯電話により、同社は第2四半期に再び最高益を更新すると期待されていたが、同社はスマートフォンに対する需要が減少するはずだとして慎重な姿勢を見せている。
この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。
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