日経BPコンサルティングは4月19日、アジア11地域を横断する、ブランド評価調査プロジェクト「ブランド・アジア2013」の結果を発表した。
アジア各地の個々のブランドが持つ好感度、役立ち度、品質感などのイメージを測定し、地域差の有無やイメージ傾向などを把握。主要なブランドの総合力を横断的に評価した調査だ。
この調査では、中国、インド、日本、韓国、マレーシア、ミャンマー、フィリピン、シンガポール、台湾、タイ、ベトナムのアジア11地域において、一般消費者を対象とし、11地域共通で調査するグローバル・ブランド60と、各地域で選定したローカル・ブランドを中心とする40ブランド(マレーシアは20ブランド、シンガポールは無し)に対するブランド評価を行った。調査期間は、2012年11月~2013年1月。対象者は20~50代の男女で、調査方法はインターネットや街頭調査などさまざまだ。
ウェブで公表されているのは、日本を除く10地域におけるブランド総合力ランキングトップ10だ。それによると、アジア地域で高いブランド力を獲得しているブランドは、Coca-Cola、Apple、SAMSUNG、Googleの4社だ。
Coca-Colaはフィリピンで2位、インドと韓国で4位、タイで5位、ミャンマーで7位、中国で8位を獲得している。最近も中国における保証ポリシー問題で話題となったAppleだが、シンガポールと中国で1位になったほか、台湾、韓国、マレーシアでもトップ10入りしている。
一方のSAMSUNGは韓国で1位、シンガポールで3位になり、ミャンマー、ベトナム、インド、マレーシアでも高いブランド力を保持した。Google は台湾で1位を獲得。ほか、シンガポール、ベトナム、マレーシアでもそのブランド力が目立っている。
11地域における日本ブランドの結果をみると、SONYとHONDAが高いブランド力を保持する。SONYのブランド総合力順位をみると、台湾とシンガポールで4位、ベトナムで7位となった。HONDAはマレーシアとベトナムで2位、タイで4位となった。
しかし、各地域でのトップ10を見渡した時に、日本発のブランドが特別目立つわけではない。アジア進出が著しい昨今、日系企業のマーケティング戦略の見直しが迫られていることを示すデータと言えそうだ。
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