Evernoteはノート作成ソフトウェアの開発で大きな成功を収めてきた。そして今、同社の最高経営責任者(CEO)を務めるPhil Libin氏が、漠然とではあるが同社の将来に向けた野望を示唆し始めており、その中にはソフトウェアを超えて大きな一歩を踏み出すことが含まれている。
「新経済サミット2013」に参加するため東京を訪れているLibin氏はIDG News Serviceのインタビューに応じたが、言うまでもなく話題作りに長けた同氏は、それ以上の詳細は語らなかった。同氏によると、Evernoteが製造自体を手がける予定はないが、現時点ではまだ謎の製品(複数の可能性もある)を共同設計する意向があるという。
「いずれ数年後、つまり、3年、4年、5年後になるかわからないが、我々自身で何かをする用意ができると思う」とLibin氏は述べ、Evernoteとして既存の製品カテゴリに参入するのではなく、「新しくて魔法のような」デバイスを作ることに力を注ぎたいと付け加えた。
だが、現在と、同氏が語るいまだ漠然とした未来の間には長い道のりがあり、Evernoteの計画が、HTCが現在「Facebook Home」について行っているようなことを中心とするつもりなのかは不明だ。これは大きな野望であって簡単に進められるものではなく、それはかつてこの道を試みた中でも最大のソフトウェア企業であろうMicrosoftが証明している。偶然ながら、米YahooのCEOであるMarissa Mayer氏も米国時間4月16日に行われた同社の2013年第1四半期決算の電話会見で、YahooがFacebook Homeのようなものを試してみる意向はあるかという質問を受け、次のようにかわしている。「モバイル端末に関して、さらなる没入型の体験や包括的な体験をめぐる質問については現時点で発表できることは何もなく、当社としてはFacebookに称賛を送りたい。とても良いアイデアで素晴らしい製品だと我々は考えている」
Evernoteは既に同社のソフトウェアと連係するよう設計された紙のノートでMoleskineと提携しており、ハードウェアへの参入は全く新しい動きとは言えない。
この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。
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