ニューヨーク発--Googleの会長を務めるEric Schmidt氏は、Facebookが新しいアプリスイート「Facebook Home」によって「Android OS」にもたらしたことを熱烈に支持している。
ニューヨークで開催されたAllThingsDの「Dive Into Mobile」カンファレンスにおいて米国時間4月16日、Schmidt氏は講演の中で、Facebookが2013年4月にFacebook Homeをリリースした後にGoogleが出した声明を繰り返し、FacebookがGoogleのオープンソースソフトウェアを利用して、Facebookを中心とする新たな体験をAndroid搭載スマートフォンに加えたことを擁護した。
Microsoftの「Windows Phone」部門を率いるTerry Myerson氏を含む一部の人々は、Googleにもし選択の余地があれば、アプリストアからFacebook Homeアプリスイートを閉め出そうとするはずだ、との推測を公言してきた。
Myerson氏のこうした推測は、Schmidt氏の講演に先立ち、AllThingsDの壇上で行われたインタビューで語られた。GoogleがFacebookの取り組みを歓迎しないとMyerson氏らが考える理由は、Facebookの新ソフトウェアの「スキン」が、Androidの体験を丸ごと変えることに関係している。Androidの通知はFacebookの通知に置き換えられる。そして、ユーザーインターフェース全体が改変される。
だがSchmidt氏は、Facebookの強化を熱烈に支持した。同氏はさらに、Facebookの取り組みを阻止すれば、オープンソースの概念全体とAndroidが立脚する土台に完全に相反することになると述べた。
「これこそがオープンソースというものだ。半分だけをオープンソースにしておく、といったことは許されない。当社の信念に反する」(Schmidt氏)
Schmidt氏は、一部の人がオープンソースに取り組もうとせず、真にオープンなプラットフォームが新サービスをもたらす価値を理解していないと説明した。同氏はさらに、アプリケーション設計でこれらの革新を促進することがGoogleにとって重要だと述べた。
Schmidt氏は、Facebookが「ルールを読み込み、それを順守している」ことは明らかだと述べ、新しいFacebook Homeアプリがアプリ互換性の基準に完全に準拠していると付け加えた。
「私が思うにこれは、(Android)プラットフォームと、そこでユーザーができることに対する、大いなる是認だろう」(Schmidt氏)
この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。
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