Googleの開発者支援を担当するTimothy Jordan氏は、「Google Glass」について、人々にとって自らを技術から遠ざけるための手段であると見なしている。しかし、これは、同デバイスがユーザーの顔に装着されるものだということを考えた場合、少し矛盾しているように思える。
Jordan氏は米国時間4月4日、ビデオを新たに公開し、この考えを詳しく述べ、Googleのウェアラブルな拡張現実プロジェクトについてさらに説明している。このビデオは、3月に開催のSouth by Southwest Interactiveカンファレンスで行われた同氏のプレゼンテーションを収録したものだ。
Jordan氏は、「Project Glassとは、われわれと技術との関係性にまつわるものであり、必要な時にはそこにあり、不要なときには目に付かないところにある技術にまつわるものである」とビデオで述べている。「それは、技術が必要以上に邪魔になりつつあるという感じだ。また、それこそがProject Glassでわれわれが解決しようとしている事柄である。それは、ユーザーが自分の好きな技術へのアクセスを確保しつつも、自分をその瞬間から引き離さないためのものだ」(Jordan氏)
この約1時間のビデオでは、Google Glassができることとして、ビデオ撮影、写真撮影、チャット、道案内、ウェブ検索などを紹介する。Jordan氏は、同プロジェクトのMirror APIのプレビュー版を紹介するとともに、デバイスがどのように機能するかを説明し、Google Glassのレンズを通して撮影されたと思われるビデオを再生した。
同氏は、Google Glassがユーザーの顔に装着されることから、シームレスにユーザーの毎日の動き、考え、行動の一部になるのだということを示そうとしている。これは、チェックするにはポケットやバッグの中を探る必要があるスマートフォンとは異なる。
Jordan氏は、「ここに着想を得た」と述べる。「技術をより近くに置くことで、より邪魔にならないようにできる」(Jordan氏)
Jordan氏は、Google Glassがまだ初期的な段階にあり、完成にはほど遠いことを述べているが、報道によると同デバイスの一般発売は年内だという。
この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したもので す。
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