「toGmail」は、Androidアプリの「共有」メニューから、決まった宛先にすばやくGmailを送信するためのアプリだ。いちいち宛名となるメールアドレスを選択することなく、プリセットした宛先に、ブラウザからURLを送るといった用途に重宝する。
本アプリは単体で利用するのではなく、ほかのアプリの「共有」メニューから呼び出す形で使用する。まずはあらかじめ設定画面から、メールの送信先を登録しておく。To、Cc、Bccそれぞれ3人が設定できる。以上で初期設定は完了だ。
実際に使うには、アプリのメニューにある「共有」から、リストにある本アプリを呼び出す。するとさきほど設定した宛名がTo欄以下に入った状態で、Gmailが起動する。あとは送信ボタンを押せば、アプリから渡された情報がGmailを使って指定の宛先に送られるというわけだ。
用途としては、ブラウザの[共有]から、URLを記したメールを送るといった使い方が考えられる。通常であれば、ブラウザの[共有]からGmailアプリを選択すると本文にURLが記載された状態でメールの新規作成画面が起動するが、宛名欄が空白のままなので、送信先をアドレス帳から選んで入力する必要がある。つまり[共有]→[Gmail]→宛名を手動入力→[送信]となるわけだが、本アプリを使えば宛名入力のプロセスを省略して[共有]→[Gmail]→[送信]という操作で済むというわけだ。
このように宛名入力を省略できるため、同じ宛先にメールを送信する用途においては、大幅な操作の簡略化を実現できる。自分や友人宛の送信はもちろん、メールを使って登録できるEvernoteやはてなブックマークなどへの送信にも利用できる。ブラウザで見ているURLのほか、ツイートの内容をメールで送信するといった用途にも使える。
惜しむらくは、宛名を1セットしか登録できないことだ。もともとワンタッチで送信できるのが売りであるというコンセプトは理解できるが、複数の宛名を登録でき、「共有」から呼び出したリスト画面で選択できるようになれば便利になるだろう。可能性を感じるアプリだけに、タイトルをカスタマイズできる機能など、さらなる進化に期待したいところだ。
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