「EverViewer」は、Evernoteのノートの閲覧に特化したビューアアプリだ。編集機能を持たず、閲覧だけに特化しているため、純正アプリと比べてすばやい検索と表示が行える。
起動するとノートブックもしくはタグを選択する画面が表示されるので、いずれかを選んでドリルダウンしていき、目的のノートを探す。アプリ側でキャッシュを持つわけではないため、わざわざ同期する必要もなく、つねに最新のデータから探すことができる。
ノートはテキストやJPEG画像であればアプリ上で表示でき、PDFについてはリンクを経由して外部ビューアで表示する格好になる。試用した限りでは、ノートの容量が大きいと一覧表示の段階でハングアップする確率が高いので、大容量のPDFなどを多用しているプレミアムのユーザーは注意したほうがよい。
各ノートにプレビューが表示されないため、タイトルを適切に設定していないと、一覧で表示された際に内容がわかりにくい。運用の側で解決すべき問題とはいえ、タイトルをつけることに執着していない場合、使いづらさを感じるだろう。プレビューがないのは高速検索を優先した結果だと思われるが、オプションとしては欲しいところだ。また絞り込み機能もないので、ひとつのノートブックに大量のノートを保存している場合も、スクロールが面倒だ。このあたりはもう一工夫欲しいと感じる。
また閲覧に特化しているとはいえ、キーワード検索機能もないので、基本的にノートブックやタグを適切に設定し、階層構造がきちんと整えられていることが利用にあたっての大前提となる。もちろん本アプリに合わせてノートブックやタグを順次整備していくのもありだが、ノートブックやタグが無秩序な状態だと本来の実力を発揮できないアプリであることは、知っておいたほうがよいだろう。
なお無料版では広告が表示されるが、広告なしの有料版(200円)も用意されている。機能についていくつかネックはあるものの、純正アプリを補完するという意味で有用なアプリであることに違いはないので、使ってみて気に入ったら、画面を広く使える有料版を購入するとよいだろう。
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