リアルタイムのソーシャルネットワークサービスを提供するTwitterが、また新たな成功を収めた。ウォール街のトレーダーたちに愛用されているBloombergの端末にツイートが表示されるようになる。
The New York Timesの報道によるとBloombergは、金融業界で広く使用されている同社のデータサービスにツイートを取り込むことで、ソーシャルメディアにおける企業の話題にも注意を払えるようにする予定だと述べている。
皮肉なことに、金融サービス会社はTwitterのサービスを、自社従業員の通信を制限する規則に反するおそれがあるものとしてこれまでずっと禁止してきている。
しかし今回のケースでは、Twitterが従業員からの発信ではなく、大衆からの意見を知るための通信経路であると位置付けられている。
より多くのデータ、そしてより幅広い洞察が提供されるようになるとともに、トレーダーたちは自身が興味を持っている特定企業に関する大衆の意見をチェックするためだけに電話を手元に置いておく必要がなくなる。
Bloombergのデータサービスでは、ツイートを企業や話題ごとに分類できるようになるとともに、企業や企業幹部、金融業界の主なオピニオンリーダー(投資家や報道機関など)のツイートも表示されるようになる。
Bloombergの端末を使用するユーザーは、キーワードによってツイートを検索したり、特定の用語に基づく通知を設定したりできるようになっている。こういった機能は、大衆によるリアルタイムのオンラインコミュニケーションの場所として主流になるとともに、従来の報道機関の地位を奪いつつあるTwitterの台頭を受け止めたものとなっている。
この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したもので す。
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