カリフォルニア州レッドウッドショアーズ発--Oracleが同社「SPARC」サーバの最新世代を発表した。これらのサーバはミッションクリティカルなアプリケーションで利用され、世界最速のマイクロプロセッサを搭載しているという。
新しいミッドレンジの「T5」サーバおよびハイエンドの「M5」サーバは、クラウド構築を念頭に開発されており、1つの共通コアおよびOS、そして、共通セットのシステム管理および仮想化ツールで1~32ソケットまでの「ほぼリニアなスケーラビリティ」が可能になるよう設計されている。
Oracle最高経営責任者(CEO)Larry Ellison氏は、先週の同社四半期決算発表の電話会議で、これら新サーバについてヒントをいくつか述べていた。
Ellison氏は、同電話会議において、SPARC T5をデータベースおよびJavaミドルウェア向けの「世界最速プロセッサ」と表現していた。
また、同氏は、Oracleの新しいT5サーバが最高8プロセッサを搭載することを付け加えていた。これにより、従来機の「T4」に比べて2倍以上高速になるという。
さらにより重要なこととして、Ellison氏は、最大32プロセッサを搭載可能な新しいM5サーバについて、同サーバは、置き換え予定で同価格の「M9000」サーバに比べてOracle製データベースの実行速度が10倍高速になることを強調していた。
Oracleは、M5サーバの投入により、2010年のSun買収当時からあるSPARC製品ラインの各サーバのアップグレードが終了したことを述べた。
Ellison氏は米国時間3月26日、Oracle本社で開催された正式発表において、2010年のSun買収の頃にはSPARCシリーズが遅れていると多くの人が思っていたと述べた。
Ellison氏は、同製品をOracleが取り上げ、巻き返しを図り、競合を追い抜いたことをアピールした。
その例として、Oracleは、T5-8が「Oracle Middleware」向けシングルサーバとしては最高速であり、「IBM Power 780」に比べて費用性能比で12倍の優位性、そして、同じIBM構成に比べて価格では7倍の優位性を持っていることを述べた。
この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したもので す。
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