ネット上の「プレミアムアウトレットモール」を目指す--ルクサが5億円を調達し事業を加速

岩本有平 (編集部)2013年03月21日 12時00分

 フラッシュマーケティング型ECサイト「LUXA」を運営するルクサは3月21日、ジャフコが運営管理するジャフコ・スーパーV3 共有投資事業有限責任組合への第三者割当増資を実施したと発表した。増資額は5億円で、増資後資本金は10億500万円となる。ルクサでは2010年8月にも同ファンドから5億円の調達を実施している。

 2010年半ばから「雨後の竹の子の如く」と形容されるほどに急増するも、グルーポン・ジャパンの「グルーポン」やリクルートの「ポンパレ」、楽天が買収した「Shareee」などを除きほとんどが淘汰(とうた)されてしまったグルーポン型のクーポンサイト。LUXAのサービス開始も2010年8月であり、当初はこれらのクーポンサイトと同様のアプローチを取っていると見られてきた。だが、ビズリーチ代表取締役でルクサ代表取締役の南壮一郎氏は、「我々が目指すのはプレミアムアウトレット型のECだ。それはサービス開始当初から変わっていない」と語る。

 年収1000万円以上の人材などハイクラス層の求人サイトであるビズリーチを運営してきた同氏。そのユーザー層とシナジーのあるECの展開を検討する中、ビズリーチの新事業としてLUXAのサービスは始まった。会員数は現在35万人で、ユーザーの年齢層は30~40台が中心で、男女比率はほぼ半々だという。PCからのアクセスが多いが、スマートフォンからのアクセスも急拡大。現在売り上げの25%を占めるに至っているという。2012年12月には、ファッション関連商品に特化した「LUXA MODE」)も開設している。

 「グルーポンが出てきたから作ったサービスではない。もともとECをやるつもりだったが、当時はクーポンのトレンドがあったのでそれもやってきたにすぎない」と語る南氏。通常のクーポンサイトであれば、SEOの効果を考慮して終了したディールも掲載を続けている。だがLUXAでは、これを一切しなかった。「ユーザーだけでなく店舗もお客。ブランディングを考慮すると、セールの情報をいつまでも残してはいけないと考えていた」(南氏)

 また営業面でも単純に飲食店などの案件を拡大するという路線をとるのではなく、メーカーや問屋との関係作りに注力したという。「飲料であれば賞味期限があるし、家電であれば1年で型落ちする。その前に商品を安価で提供するのは、プレミアムアウトレットモールと同じ」(南氏)。また最近ではメーカーや飲食チェーンが新商品のサンプリングなどでも利用するケースもある。「歌舞伎のチケットなど、『興味はあるが(ファンでなければ)チケットを買いにまで行かない』というものも売れている。我々が『きっかけ作り』をしている」(南氏)。

 今回の調達をもとに、2016年12月末までに新規会員100万人を獲得し、2016年の年間売上100億円を目指すとしている。

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